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虫垂の炎症と感染症、虫垂炎
   乳児や小児の場合は、痛みは右下腹部より腹部全体に広がる。
   高齢者や妊婦は、それほど痛みは強くなく、圧痛もない。

   虫垂が破裂すると、ひどく痛み高熱が出る。感染症が悪化すると、ショック状態に陥る。

   症状と触診から虫垂炎を疑い、血液検査では感染を示す中等度の白血球数増加がみられる。
   早期では、腹部X線検査、超音波検査、CT検査などの画像検査は必要ない。
   虫垂炎の疑いが強い場合はすぐに試験開腹を行う。

   治療の基本は手術で虫垂の切除すること。
   開腹の結果、虫垂に異常がない場合も15%近くあるが、腹痛の原因特定まで手術が遅れると致死的となることがある。
   化膿した虫垂は、症状が出てから24時間以内に破裂するので、すぐに切除する。

   早期に手術すれば、命にかかわる危険は非常に低くなる。
   通常2~3日で退院でき、回復も早く、完治する。

   虫垂が破裂してしまうと、見通しは非常に悪くなる。
   数十年前は虫垂の破裂によって死に至るケースが多くあったが、現在では、手術と抗生物質によって、虫垂炎による死亡率はほとんど0に近づいている。 ただし、繰り返し手術が必要になったり、回復に時間がかかるケースはある。

  

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意識障害の種類と原因、診断と治療方法
   意識障害には、まったく反応が起こらない昏睡と、わずかながら反応が起こる昏迷にわけることができる。
   昏迷はいわばぐっすりと眠った状態にも似ており、強い外的刺激によって反応を引き起こすことが可能だ。
   しかし、昏睡はどんなことをしても反応を得ることができず、本能的な痛みへの反射すら起こらない。
   意識障害を起こした時には、短時間で回復するケースもあれば、植物状態となって長引くこともある。

   最悪の場合は脳死となるケースも考えられる。
   ただし、コミュニケーションがまったくできない閉じこめ状態は、一見すると脳死のようでありながら実際には異なっている。
   患者にはきちんと意識があり、思考も正常に行われていることが特徴だ。
   意識障害の原因は驚くほど多岐に渡っている。
   たとえば、頭に強い衝撃が伝わると、脳の中で出血することがある。これが脳を圧迫してしまい、昏睡となることがある。
   また、心臓が止まった時には、脳に酸素が行き届かなくなりすぐに昏睡に陥ってしまう。
   脳のそばにある動脈の壁がトラブルを起こすと、流れ出た血液が脳にダメージを与えたり、圧力を一気に高めたりして昏睡をもたらすこともある。

   喘息や肺浮腫といった病気は、脳機能を壊してしまうこともあり、ひどい時には昏睡につながる。一酸化炭素は体の中の酸素を減らす作用があるため、昏睡を起こし脳を極端に痛めてしまう。
   どんな原因で起こった昏迷や昏睡であっても、意識障害は命をなくしてしまう危険性が大きいので要注意だ。
   救急車を呼んで、すぐに治療をしてもらわなければいけない。
   意識障害を起こす可能性のある持病を抱えているなら、財布の中や身に付けるものにその旨を記しておくべきだろう。
   介抱してくれた人がすぐに救急車を呼べることができるからだ。

   また、持病が判明しているなら、医療機関も素早く対応することが可能になる。
   結果として、命を永らえることが可能になるわけである。
   意識障害を起こしている人を診断する医師は、呼吸の変化や姿勢の異常、瞳孔の状態で判断する。
   また、血液検査でも意識障害の判断が可能になっている。
   治療はすみやかに行われ、真っ先に酸素が与えられる。
   その後、投薬や輸血などが行われるだろう。

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不安がもたらすものについて考える 
  暗い夜道を1人で歩いた時や、外出先で「カギをかけ忘れて家を出てしまったのでは?」と思った時、大事な試験の前日などに、不安な気持ちになって心臓がドキドキしたり、冷や汗をかいたりした経験がある人は多いであろう。こうした対象や原因がはっきりした不安は、それが取り除かれると解消する。
  ところが、このような誰もが経験する不安と違い、対象や原因がはっきりせず、動悸、息切れ、めまい、発汗などの症状を伴う、日常生活に支障をきたすほどの強い不安が長期間続く場合は、『不安障害』と診断される。
   不安障害は、うつ病と並んで一般によく知られるようになってきたパニック障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)、社会不安障害などの総称で、米国の調査によれば発病率が成人の約15%にも上るというポピュラーな病気である。
  以前は「神経症」または「不安神経症」と呼ばれていたが、最近は不安障害という病名が広く使われるようになってきた。
  不安は誰でも経験する感情の一種であるが、はっきりした原因がないのに不安が起こり(あるいは原因があっても、それと不釣り合いに強く不安が起こり)、いつまでも続くのが病的な不安である。不安神経症では、この病的な不安とそれに伴う身体症状が主症状となる。

  一般に、不安障害の原因は心理的な出来事(心因)とされており、不安神経症の場合も、何らかの精神的なショック、心配ごと、悩み、ストレスなど、精神的原因と思われる出来事のあることもあるが、まったくないこともある。過労、睡眠不足、風邪など、身体的な状況がきっかけになることもある。
  パニック障害では何のきっかけもなく突然発症するケースが多く、全般性不安障害では日常生活上のさまざまなストレスをきっかけに、いつのまにか発症しているというのが普通である。

  また、パニック障害患者に特別な性格傾向はみられないが、全般性不安障害はもともと神経質で不安をもちやすい性格の人に多い傾向がある。女性に多く、男性の倍以上といわれている。 慢性的な不安、過敏、緊張、落ち着きのなさ、イライラ、集中困難などの精神症状と、筋肉の緊張、首や肩のこり、頭痛・頭重(ずじゅう)、震え、動悸(どうき)、息苦しさ、めまい、頻尿(ひんにょう)、下痢、疲れやすい、不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅い)などの多様な身体症状(いわゆる不定愁訴)がある。 何かにつけて過度の不安や心配がつきまとい、それが慢性的に続く(診断基準では6カ月以上)のが特徴で、不安に伴ういろいろな精神身体症状が現れる。

  多くの患者は身体症状のほうを強く自覚し、どこか体に重大な病気があるのではないかと考え、あちこちの病院で診察や検査を受けるのが常であるが、症状の原因になるような身体疾患はみられない。
  経過は慢性で、日常生活のストレスの影響を受け、よくなったり悪くなったりが続く。途中から、気分が沈んでうつ状態を伴ったり、うつ病に移行することもある。

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