様々な要因を持つ不安


  不安障害は、体の病気と同様に、早期発見・早期治療をすれば比較的短期間で改善できる。
  治療にあたっては、まず不安障害かどうか、不安障害ならその種類や病気の進行度・重症度を正確に診断することが大切である。不安障害ではなくほかの病気である場合や、不安障害とほかの精神疾患が合併している場合があるからである。

  治療としては、薬物療法と精神療法を単独または併用する。薬物療法では、抗不安薬や抗うつ薬の一種のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、動悸や手の震えなどを抑えるβ(ベータ)遮断薬などを使用する。精神療法では、支持的精神療法(傾聴、病態や症状の説明などを柱としたカウンセリング方法)、認知行動療法(行動や認知、思考パターンに焦点を当て、認知のゆがみを修正して不安を軽減しようとする治療法)などが行われる。
  不安が強く、発汗、動悸、息切れ、めまい、頭痛、不眠などの症状が長い間続いたり、パニック発作が起きたりして、日常生活に差し支えるような場合は、一度病院で診てもらうことである。内科や婦人科で診てもらっても特に身体的な異常が見つからず、症状もあまり改善しない場合は、心療内科や精神科を受診することをおすすめする。

  心の病気が原因ではなくて、ある種の精神安定剤や鎮痛剤、カフェイン、アルコール、ニコチンなどを摂取した結果、不安やそれに伴う症状が引き起こされることもある。一般的に、摂取量が多いほど症状が出やすく、強くなるといわれている。その物質が体内から完全に排出されると不安症状は消えるが、長い間薬やアルコールを常用していた場合、急にやめると体内のバランスが崩れて、不眠、イライラ、不安などの退薬症状が現れることがある。
  そのため、こうしたケースでは精神科(神経科)の医師と相談しながら、量や回数を徐々に減らしていくのが良いだろう。 物質誘発性不安障害は、不安の原因が物質による為とはっきりしている点を除くと、一般の不安障害と特に違いはなく、起こりうる症状としては、以下のようなものがある。

・ 悲観的になる
・ 胸や胃が痛くなる
・ 発汗、顔面紅潮、震えといった自律神経症状が見られる
・ 集中力が低下する
・ 突然、息苦しく、心臓がドキドキし、今にも死んでしまいそうな気になる、パニック発作が起こる
・ ある種の状況を避けてしまう
・ 睡眠障害が起こる
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