加齢に伴うリスクを考えてみる


   加齢により身体的にもリスクが伴う。
   それは外見だけではなく、体内でも若者とは大きな差が出てくるからである。
   加齢により持病も出てくるかもしれないが、それ以外にも循環器系の不具合もでてくるのだ。 もちろん普段の生活は「階段の上り下りがつらい」や、節々が痛くなったりということもあるだろうが、循環器系でも加齢により、動脈や細動脈の壁も厚くなり、動脈の内腔がわずかに広がってくる。

   動脈細動脈の壁の内部の弾力性に富んだ組織は失われてしまうのだ。
   これらの変化に伴って、血管は硬くなり、弾力性に乏しくなる。
   安静にしていれば、心拍数が少し遅くなるだけだが、若者のように走ったり急激な運動はできない。
   何故か?動脈や静脈の壁が厚くなることにより、運動中は、若い人のように大量の血液を送り出すことができないからである。
   また、加齢に伴い、心臓は徐々に肥大し、心臓の壁が厚くなったり心房や心室が少しずつ大きくなる。

   心臓が大きくなるのは主に、個々の心筋細胞が大きくなるからである。
   また歳を重ねてきていくにつれて、高血圧にもなりやすい。
   高血圧の合併症は脳卒中などと様々である。
   高齢者では、拡張期血圧が正常で、収縮期血圧が異常に高い場合がよくある。
   上がりすぎた血圧は投薬療法もあるが、加齢による心臓と血管の変化の多くは、定期的な有酸素運動で軽減できる。
   ウォーキングなどが有効的だ。
   軽めのジョギング・自転車・ゆっくりとした水泳なども良いと言われている。
   筋肉が伸び縮みする等張性運動は、運動している時は収縮期血圧は上がる。
   しかし、この運動を週に3~4回繰り返し続けていくと、血管の弾力性がつき血圧を下げる効果があるのだ。加齢に伴って、全身の筋力の維持と同様に心血管系の筋力も運動によって維持する必要があるのだ。
   この運動は下肢の筋肉群が活発に活動する運動だから足のむくみを解消し、なおかつ高血圧を下げる効果もある。
   下肢の末端までいった動脈瘤は毛細血管を通り静脈血やリンパ液となり、下肢の筋肉群のポンプ作用により心臓へ返る。
   特にこの時、運動されているふくらはぎは下半身の静脈血やリンパ液を上半身に押し戻すのに有効である。

   ふくらはぎが運動不足によりこわばり、弾力性が失われたら下半身に静脈血やリンパ液が滞留して足のむくみや静脈瘤といった形で表れる。
   またリンパ液は、血液中の水分が毛細血管から漏れ出したもので、リンパ液中の下半身に滞留してしまうと上半身の血液は水分が不足し、血液がドロドロとなる。
   そして心臓はこのドロドロの血流を体全体に送り出すためにポンプ圧を上げなければならない。
   血液循環も悪くなっているので心臓の負担は並大抵ではない。
   こうして血圧にも影響があるのだ。
   運動は始める年齢にかかわらず有効である。
   面倒だとは思わずに、ゆっくりとした運動でよいのだから、運動の開始と継続をするべきである。
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