食後低血圧 ~高齢者に忍び寄る影~


   食事性低血圧とも言われ、食事の後、最も血圧が下がる食後1時間ごろに、目まいやふらつきなどの症状が起こりやすく、血圧の低下を認め、めまい、肩こり、頭重、倦怠感を生じる疾患。
   通常、食後3時間も経過すれば、元の血圧に戻るが、重症の場合には失神し、転倒、骨折などの危険もある。
   食後に内臓の血管が拡張し、そこへ多くの血液が流入するために、脳への血液の移行が減り、症状が現れる。

   若年者より高齢者に圧倒的に多く、高齢者の3分の1弱にみられる。
   高齢者が食後にこのような症状をみせた場合は、食前と食後の血圧を測り、食後低血圧が原因かどうかを確かめる必要がある。
   神経性の難病(パーキンソン病など)を患っている人はこうした血圧のバランスをとる機能が弱っていることがある。
   この場合、食後に異常な血圧低下を起こしてしまう。
   また高血圧の患者に多いと言われている。
   心筋梗塞や脳の血管障害の引き金となるので、あまりにひどい場合は放置しておくのは危険だ。
   食後低血圧である場合、食前の降圧剤服用を控える(あるいは服用量を少なくする)、食後は安静にするといった対策が必要になる。
   食前に服用することで、食後低血圧の症状を軽くする薬もある。
   また糖尿病の薬を使用していると、食後低血圧が起こらず、血圧が安定する場合もあるとの報告もある。

   食後低血圧を起こしやすいのは、普段横になっていることが多いと、食後、長時間ベッドの背を起こしていることによって誘発される場合がある。
   食後低血圧を起こしやすい食物として、炭水化物の多いご飯やめん類などの温かい料理があげられる。
   特に、食べ過ぎたり、慌てて食べたりすると、胃壁が急に伸びたことで迷走神経が刺激され、腸管ペプチドが多量に放出されるため、血圧が急に下がる。
   予防は、ゆっくり食べることが基本で、少量ずつ回数を多くするとよい。
   コーヒーや緑茶を食前に飲むと、成分のカフェインが、腸管ペプチドによる血圧を下げる働きを抑える。

   早寝早起きなど生活リズムを見直し、運動を心がけ自律神経を改善する必要がある。
   血管のしなやかさを取り戻すことも重要で、禁煙や節酒、減塩、1日350グラム以上の野菜を摂取することが望ましい。食事性低血圧の人は、食後は横になって休む必要である。
   また、食事性低血圧の改善をするには、昼休みを十分にとること。
   一度に食べ過ぎないで、食事をこまめにとること。
   貧血の症状が重ければ横になって休む。
   改善策をおさらいすると、早寝早起き。朝、明るい日差しを浴びる。
   運動を心がけ、自律神経を改善する必要がある。
   血管のしなやかさを取り戻すこと。
   禁煙、節酒。減塩(1日7グラム以下)。野菜を1日350g以上食べる。 以上を心がける必要がある。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド