躁病を治すために必要なこととは 


   躁病とは、感情、意欲、思考がともに高揚、亢進した状態をいう。具体的な症状としては、異常に気分爽快があったり、行為心迫(何かしないでいられなくなる。観念奔逸(思考目的から離れた観念や判断が表面的な結びつきだけで次から次へと出現する。話は脇道にそれ、全体として纏まりがない)楽天的、誇大的、上機嫌、反面易刺激的、多弁、多動、不眠、食欲・性欲の亢進などがあげられる。

   発症期には、夜間睡眠が十分に取れず、とにかく喋り出すと止まらなくなったりする。そのうち仕事上でトラブルを起こしたり、友人と喧嘩をしたり、異様に仕事熱心になったりする場合もある。進行すれば、周辺にかなりの迷惑行為をもたらし、次いで浪費(乱費)が目立ち返済不能の状態にいたる。これは個人差も有るから必ずしも蒸気に述べたようになるとは限らない。
   陽気でとにかくしゃべりまくっているのだが、内容は支離滅裂でよくわからない。笑っていたかと思ったら急に怒り出したりする。そんなおばさんが、心配そうな家族に連れてこられたとすれば、だいたい「これは躁状態だな」と診断することになる。たいがい、こういう人は自分は絶好調で入院なんか必要ないと思っているので、入院させて薬を飲ませるのはけっこうたいへんである。

   分裂病の幻覚妄想状態も、躁状態も、興奮してよくわからないことをしゃべっている点は同じで、確かに見分けがつきにくいこともあるのだが、やっぱり違いはなんとなくわかることが多い。冷たく非人間的な印象のある分裂病患者に比べ、躁状態の人の方が「人間的」なのだ。ひとことでいえば「プレコックス感がない」ってことであろう。
   そして、軽快したあとも、躁状態の人はなんだか人当たりがよくて人を惹きつける魅力のあるタイプが多い。外来でも、気楽に肩の力を抜いて話せるような患者が多いのである。
   躁病だけという人は少ない。ほとんどの場合、躁病とうつ病を繰り返すことが多い。双方を合わせて躁うつ病という。ゲーテは躁うつ病で5,6年のうつ病ではほとんど何もせずに過ごし、約7年ごとにくる躁病(約1年間)では活気に満ち溢れて行動し、恋愛もし、多くの作品を書き残したことは有名である。
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