性嗜好異常(パラフィリア)を治すためにすべきこと


   現在の精神医学では、性倒錯のことを「パラフィリア(paraphilia)」と呼ぶことになっている。para-は「偏り」、philiaは「」という意味である。
  一見なんのことだかわからない病名になっているのは、「倒錯」という言葉の持つマイナスイメージや偏見を払拭してニュートラルな印象にするため。だからparaphiliaの日本語の定訳は「性嗜好異常」となっている。

   最新のアメリカの診断基準であるDSM-IVでの「パラフィリア」の定義は、
☆基準A:少なくとも6ヶ月間にわたる、1)人間ではない対象物、2)自分自身または相手の苦痛または恥辱、または3)子どもまたは他の同意していない人に関する強烈な性的興奮の空想、性的衝動、または行為の反復。
☆基準B:行動、性的衝動、または空想は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域の機能における障害を引き起こしている。
   AとBの基準の両方を満たして初めて「パラフィリア」と診断されることになっている。つまり、性衝動や行動があるだけでは異常とはみなさず、それが苦悩や障害をもたらす場合、初めて異常とみなす、ということなのだ。

   性嗜好異常は、正常でない対象、行為、または状況に対し、強い性衝動を持ち、空想や行動におよぶのが特徴ある。
   ただし、同性愛は正常とみなされているので、性嗜好異常には含まれない。
   性嗜好異常には、以下のような障害がある。
☆露出症
   他人に自分の性器を見せることで性的興奮を覚える傾向のこと。多くの場合、それ以上の性的接触は求めない。
☆フェティシズム
   衣類や服など、生のないもの(対象物:フェティフィッシュ)に対して異常に執着・愛好を覚える傾向のこと。
☆窃触症
   他人の股間や乳房等に接触することによって性的興奮を覚える傾向のこと。いわゆる痴漢がこれに該当する。
☆小児性愛
   性の関心や対象が幼い子供に向く嗜好のこと。診断されるのは16歳以上であり、性的対象となる子供が13歳以下の場合、小児性愛と診断される。
☆性的マゾヒズム/性的サディズム
   性的マゾヒズムは、はずかしめを受ける、打たれる、縛られるなどの虐待を受けることによって性的興奮を得る傾向であるのに対し、性的サディズムは、相手に肉体的あるいは精神的な苦痛を与えることによって性的な快感を得る傾向のことである。
   健全な性的関係においても多少これらのような傾向が見られることがあるが、性的マゾヒズム障害や性的サディズム障害の場合、これらが極限まで行われ、その結果、身体的または精神的に重度の危害をもたらしたり、ときには死に至る場合がある。
☆服装倒錯的フェティシズム
異性が着る服を身に着けるのを好む(異性装)のが特徴であるが、服装倒錯的フェティシズムは、そのことに本人が悩んでいたり、何らかの問題が生じていたり、けが、失職、投獄などにつながりかねない過激な行動が出てきた場合にのみ障害と位置づけられる。 ☆窃視症
誰かが服を脱いだり、裸でいたり、性行為をしている姿をじっと見ることで性的興奮を覚える傾向のこと。いわゆるのぞき魔がこれに該当する。
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