人格障害の謎に迫る 


   「人格」とは、普段使う性格と同じような意味で、人格には「気質」と「性格」が含まれるている。
   「気質」は遺伝的な要素が強く、「性格」は周りの環境や、社会、文化などに強い影響を受けるものである。

   「人格障害」とは、その人の持っている「人格」が常道からはずれてしまって、社会生活に障害を来たすものを言う。青年期や成人期早期に始まることが多く、長期にわたってそ格が不安定で、苦痛を伴う。この中でその障害が他の精神障害に原因がないものを一般的に人格障害という。
   シュナイダーという人は、人格異常を「平均からの変異や逸脱」としている。この中では、いわゆる天才や聖人も人格異常となるので物議をかもし出した。DSM(アメリカの精神医学の診断基準)では、「個人の最近(過去1年)の、またはもっと長期にわたって持続する機能状態に特徴的な行動傾向や人格傾向のことである。これらの組み合わせのタイプは重大な社会的、職業的、主観的な苦痛をもたらすもの」となっている。機能障害とは、「認知、感情、対人関係、衝動のコントロールの領域の2つ以上の領域に及ぶこと」などとなっている。

   一般的な人格とは、連続性(かけ離れたものではない)がある。このことが他の精神障害と異なる点である。
   人格障害には3つのグループ10種類に分けられている。クラスターA、B、Cという風にグループ分けられる。

   その特徴は、
A.遺伝的に分裂病気質を持っていることが多く、自閉的で妄想を持ちやすく、奇妙で風変わりな傾向があり、対人関係がうまくいかないことがある。ストレスが重大に関係することは少ないが、対人関係のストレスには影響を受ける。このグループに含まれるのは「妄想性人格障害」「分裂病質人格障害」「分裂病型人格障害」の3つである。
B.感情的な混乱の激しい人格障害である。演劇的で、情緒的で、うつり気に見えることが多い。ストレスにかなり弱い傾向がある。このグループに含まれるのは「反社会性人格障害」「境界性人格障害」「演技性人格障害」「自己愛性人格障害」の4つである。
C.不安や恐怖感が非常に強い人格障害である。
まわりに対する評価や視線などが非常にストレスになる傾向がある。このグループに含まれるのは「回避性人格障害」「依存性人格障害」「強迫性人格障害」の3つである。
   上にあげた人格障害には、それぞれに診断基準というものが存在するが、これらの各類型ごとの診断基準にくわえて「全般的診断基準」というものを満たさないと、人格障害があるとは言えない。つまり、この人は人格障害があるな(全般的診断)と感じると、次にどんなタイプの人格障害だろう(類型ごとの診断基準)を見ていくのである。

   全般的診断基準は以下の6項目からなる。
1.次のうち二つ以上が障害されている。
   知(自分や他人、出来事を理解し、考えたりすること)
   感情(感情の反応の広さ、強さ、不安定さ、適切さ)
   対人関係
   衝動のコントロール
2.その人格には柔軟性がなく、広範囲に見られる。
3.その人格によって自分が悩むか社会を悩ませている。
4.小児期、青年期から長期間続いている
5.精神疾患(精神分裂業、感情障害など)の症状でもない。
6.薬物や一般的身体疾患(脳器質性障害)によるものではない。
   となっている。
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