現代に増える「解離性同一性障害(多重人格)」


   解離性同一性障害と言われても、どんな病気か分らないかも。多重人格と言えば、この病気を聞いたことがある人は少なくないと思う。多重人格、即ち「解離性同一性障害」は、一人の人間に複数の同一性(アイデンティティ・人格)が存在し、情況に応じて別個の人格が現れるために、情況に応じて別個の人格が現れるために日常生活が阻害される、心の“病気”である。

   人格が複数に別れて、ひとりの人に全然違う他人が出てきたり消えたりする。人格が代わるときは、突然に始まる。そしてお互いが知っていたり、片方だけが知っていたり、お互いが知らないこともあるのである。
   記憶がない、思い出せないことを他人から言われた、突然話し方が変わる、頭の中に声が聞こえてくるなどの症状がある。以前は多重人格障害と呼ばれていたので、聞いたことがあると思う。2つ以上の人格があり、それぞれが主役になった時には、それぞれ持っている人格を見せるからである。

   ある人格が出ている時、別の人格の存在やその人格が起こした事を知らない事が多いので、診断をするには、別の人格を診察しなくてはならない。しかし診察で医師が2つ以上の人格に出会えることは、なかなかないと思われる。なので、こういう症状がみられる時、もしかしたら解離性同一性障害ではないかと考えられる。
   原因はわかっていないが、子供の頃につらくて苦しい体験をしたこと、例えば、肉体的虐待、性的虐待、親や周りの親しかった人との死別などの体験が原因になっているのではないかといわれている。この苦しい体験をしているときに、自分ではなく他人がその体験をしていると、他人事のように見ている別人となることで、自分の身を守っているのではないかと思われる。

   話し方や声が突然に代わったり、全く違う人に変わるので、真っ先に家族が気づくと思われる。この言動が何度もある場合、受診を考える。
   治療は、複数の人格を一人にまとめることである。医師はすべての人格と会って、治療方針を話す。
   医師は最初に「別のあなたに会いたい」と患者に言い、治療が始まる。患者は自分や他人を傷つけたりするので「危ないことをしない」と約束する。約束を守り続けることで信頼関係を作るのである。
   医師は複数の人格同士を交流するようにしていく。そうすることで頭の中で、お互いに呼びかけ会えるようになっていく。
   そしてついには人格が離れている理由がなくなり、一緒になることに向かっていくのである。 虐待を受けていることが多いので、家族への信頼はない。家族からメンタル面での助けがあると信頼関係を築けるであろう。傷ついた体験を癒すには、相当な時間がかかる。人格をまとめるにもたくさんの困難があると思われる。あせらずに一緒に待ってあげることが必要である。
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