突然死の恐怖について


  心不全とは、心臓の血液拍出が不十分で、全身が必要とするだけの循環量を保てない病態を指す。
   心不全の症状は、主にうっ血によるものだ(うっ血性心不全)。
   左心と右心のどちらに異常があるかによって、体循環系と肺循環系のどちらにうっ血が出現するかが変わり、これによって症状も変化する。

   右心不全左心不全の区別は重要であるが、進行すると両心不全となることも多い。
   治療内容の決定には急性と慢性の区別も重要であり、前者に当てはまるのは、例えば心筋梗塞に伴う心不全であり、後者に当てはまるのは心筋症や弁膜症などに伴う心不全である(急性心不全は治療により完全に回復する可能性もある)。
   心不全は年齢を問わず起こり、生まれつき心臓に欠損がある幼児にも起こる。
   心筋が損傷する病気にかかりやすい高齢者に多く、心臓の機能が低下する傾向にあるため、若年者よりはるかに多い。
   心不全は普通、心臓の両側に何らかの損傷を与えるが、どちらか一方がより強く影響を受けることもある。
   その場合、それぞれを右側心不全、左側心不全と呼ぶ。

   左心不全は、左心系の機能不全にともなう一連の病態のことで、左心系は体循環を担当することから諸臓器の血流低下が発生するほか、心拍出量低下による血圧低下、左房圧上昇による肺うっ血が生じる。肺うっ血は肺が左心系の上流に位置することから出現する。
   左心不全は、さらに肺血流の停滞を経由し、右心系へも負荷を与えるため、左心不全を放置したとき右心不全を合併するリスクが高い。
   心不全の呼吸困難は、横になっているよりも座っているときの方が楽であるという特徴を持つ。

   右心不全は、右心系の機能不全にともなう一連の病態のことで、静脈系のうっ血が主体だ。この場合、液体が過剰に貯留するのは体全体、特に下肢で、心不全徴候としての下腿浮腫がある。 その他、腹水、肝腫大、静脈怒張など、循環の不良を反映した症状をきたす。 右心不全の多くは、左心不全に続発して生じるものが多い。 左心不全で肺うっ血が進行し、肺高血圧をきたすまでに至ると、右室に圧負荷がかかり、右心不全を起こす。 右心不全のみを起こすのは、肺性心、肺梗塞など、限られた疾患のみ。 急性は、心機能の低下が急激に起こり、呼吸困難、ショック症状といった症状が出現。 治療は心臓負荷を軽減、心拍出量の増加を優先し迅速な処置が求められる。 慢性は、長期にわたって進行性に悪化するため、代償された状態が長期間持続したのちに破綻、倦怠感と呼吸困難の持続が出現し、運動耐容能が低下。 治療はQOLの向上と生命予後の改善を目的として自覚症状の軽減が主眼となる。心不全は、前述のような臨床症状から疑われ、心エコー検査によって診断となる。
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