ウルフ‐パーキンソン‐ホワイト症候群(WPW症候群)について


  心房細動の一種であり、不整脈の一種でもある。
  心房と心室間の副伝導路に関連するさまざまな障害の中で、最も一般的なものであり、先天的に存在する副伝導路が、心房と心室間の電気刺激伝導に関与して生じる障害である。この副伝導路は頻脈をとてもよく起こす。

   ウルフ‐パーキンソン‐ホワイト症候群は先天性の障害で、一般的に、不整脈は10代か20代前半になって発現する。
   ただし、不整脈が、1歳未満で、あるいは60歳を過ぎてから現れることもあるという症候群でもある。
   房室間の副伝導路(Kent束)を通過した興奮が正規の伝導路を通過した興奮を一種の融合を生じることに起因すると考えられている。

   興奮伝導は、房室結節→ヒス系-プルキンエ系→心室→副伝導路→心房。
   QRS波の直後のP波が、PR>RPになっている。
   WPW症候群では、房室結節を迂回して心房と心室とを結ぶ副伝導路が構造的に基盤となって不整脈を起こす。
   典型的な心電図はPR時間が短縮およびシラーを有するQRS(δ(デルタ)波)を示す。
   病態は、房室伝導のバイパスが関与する頻拍を伴う症候群。
   特徴は、心電図上、
・PQの異常短縮
・QRSの延長
・QRS

の立ち上がり部分にデルタ波を持つ。
   心電図での特徴は、洞調律でバイパスを順行する伝導がある。
①P-R間隔・・・・・0.12秒未満
②デルタ波が存在する
③デルタ波

を含むQRS幅が延長する。

   洞調律でバイパスを順行する伝導がないもの(不顕性WPW症候群)正常P-QRSを示す発作性上室性頻拍の主な原因で、きわめてまれに、この症候群は、心房細動の間に、命にかかわるような非常に速い拍動を引き起こす。
   幼児でこの症候群による不整脈が起こると、息切れや嗜眠が認められたり、十分に食事を摂らなかったり、胸部に目に見えて速い動悸がみられたりするなどの症状が現れ、時に心不全を起こすこともある。

   10代や20代前半で初めてこの不整脈を経験する場合は突然始まり、運動中に起こることが多く、発作性上室性頻拍の発作がみられる。
   この発作はまちまちで、数秒間の時もあれば、数時間続くこともある。
   若く身体的に健康な人であれば、発作が起きても、症状がみられることは殆ど無い。
   非常に速い心拍数は心配なものであり、失神を起こすこともある。
   心房細動は非常に危険で、心室拍動があまりに速くなると心臓がまったく機能しなくなるだけでなく、治療しなければ、致死的な心室細動へと進展する。

   迷走神経を刺激し心拍数を減少させる、さまざまな方法を試すことによって停止させることができるが、それでも効かない時は投薬療法を行うが、患者が成人であれば投薬治療は逆効果となるため、高周波焼灼術による副伝導路の破壊を行う。
   死亡リスクは1000人に1人未満である。
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