血圧の低下による心停止の可能性


   室性頻拍は、一連の連続した心室性期外収縮と考えられていて、心室を起源にした1分間に120回以上の拍動のことを言う。

   心室性頻拍のような収縮が23回だけ起こって正常洞調律に戻る場合もある。 30秒以上続く心室性頻拍は、持続型心室性頻拍と呼ばれ、この持続型心室性頻拍は、心室に損傷を与えるような構造的な障害が心臓にある人にみられる。
   高齢者に多くみられ、多く発症するのは心臓発作後の数週間から数カ月だ。
   まれに構造的な障害が心臓にない若年層でもみられることがある。
   心室頻拍(ventricular tachycardia; VT)は、心室に発生した異所性興奮が旋回することや心筋細胞の自動能が亢進することで発生する。
   心室期外収縮が3連発以上発生すると心室頻拍と定義され、心室の興奮頻度は120~250/minとなる。

   心筋梗塞が基礎疾患として存在する場合には、頻拍によって心臓のポンプ作用が低下し、血圧の低下や心拍出量の減少が起こる。
   心室頻拍はレートが70~120程度の緩やかな頻度で発生するタイプをslow T(促進型心筋固有調律)といい、これは心室の自動能が亢進して発生するタイプで、比較的予後の良いものである。 さらにQT延長症候群という疾患に発生する心室頻拍で、頻拍時の波形がねじれたような形を取るものをtorsade de pointes トルサード・ド・ポアーといい(atypical ventricular tachycardia; AVTともいう)、時に心室細動に移行する場合がある。
   血圧の低下が起こりやすいが背景に心筋梗塞があると、その傾向がより顕著となることが多く、時に救命処置が必要となる。

   持続型心室性頻拍は、心室細動、一種の心停止状態に至るまで悪化することがあるので危険だ。
   心室性頻拍は、心拍数が1分間に200回になってもほとんど症状を引き起こさないが極めて危険である。
   心室期外収縮が引き金となり、突然、発作的に頻拍となる。
   QRSは幅広く、脚ブロック型となる。
   P波は、ほとんどの場合、確認できない。血圧は低下する傾向にある。
   VTに遭遇した場合、直ちに医師を呼ぶとともに、Vitalをチェックすること。
   心電図は治療が必要かどうかを判断するために役立ち、心拍リズムを24時間記録するため携帯型のホルター心電計を使用することもある。

   心室性頻拍は症状がみられる場合も、症状がみられなくても30秒以上続く場合に治療の対象となり、持続型心室性頻拍は緊急な治療を必要とする。
   血圧が低いレベルまで低下した場合は、ただちに除細動を行う必要があり、抗不整脈薬の静脈内投与は、心室性頻拍を停止あるいは抑制する。
   持続型心室性頻拍では、原因となっている心室内の異常部位が心電図検査によって確認された場合、それを高周波焼灼術あるいは開胸術で破壊する方法もあるが、治療法が無効の場合に自動的に不整脈を感知し、電気ショックを与えて正常洞調律に戻す自動式の除細動器を埋めこむ。
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