アルコールが人体へ与える影響の原因


   この原因は病気にあるのだが、周囲の人には病気であることが判らない。肺炎や糖尿病であれば、多くの人がその病状について知っている。しかし、アルコール依存症となると、お酒を飲むことが病気だとは思わない。

   体に悪いならお酒を飲まなければ良い、「こんな判りきったことを出来ないアイツは意志の弱いやつだ」となる。アルコール依存症の最も恐い症状である、お酒を飲むことが病気であることを理解されないのである。であるから、「お酒を止めるために専門医に治療してもらいなさい。」と言う人はほとんど居ない。又、自分でも病気のことを知らないと、「自分の金でお酒を飲んで何が悪い。」となる。

   人間の心には「プラスの感情」「マイナスの感情」がある。「プラスの感情」とは、自分は人に必要とされている、自分は大切にされている、自分は目標に向かって順調に進んでいる等、人との係わり合いや、自分自身の中に満足できるものを見出すものであり、「マイナスの感情」とは、誰も自分のことを判ってくれない、自分はどうでもいい存在だ、どうせ努力しても何も変わらない等、人との係わり合いを否定し、自分自身まで否定してしまう感情である。

   この「プラス」と「マイナス」の感情のバランスは、アルコール依存症になると「マイナス」の方へと傾いて行く。その原因の多くは、お酒を飲みすぎることにある。このように、「マイナス」の感情が卓越してくると、ますますお酒を飲み、「体」「生活」「人間関係」の障害が大きくなっていくのである。
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