蔓延るコカインの恐ろしさ 


   コカインは身体及び精神の両面に依存性を作るのでこのクスリなしでは生きていけないように感じるようになる。おまけに耐薬性がすみやかに向上するので、同じ効果を得るのに必要な量が次第に増えていく。コカインは脈拍や心拍をコントロールする脳の機能を破壊するので、死を招くこともある。

   コカインを摂取すると、いわゆる「ハイ」な感覚に包まれる。ハイとは、極めて幸福な感覚で、やる気に満ち自信にあふれた人物になったような気持ちになることである。しかし、依存性がたいへん高いこの薬は使用量もどんどん増え、アッと言う間に中毒者へとなっていく。

   薬の効果が切れると、不眠や疲労困憊、焦燥感、鬱などの症状が始まり、妙に多弁になったり、何かをせずにはいられないような衝動にかられる。この衝動はたいへん脅迫的なもので、自分で止めようとしても止められない。

   乱用の繰り返しによる慢性的な症状としては、幻覚や思考の異常、精神錯乱、そしてコーク・バグと呼ばれる特殊な感覚が起こる。コークとは「コカイン」、バグとは「虫」の意味で、日本語では「蟻走感」と呼ばれている。

   その名の通り、体中を小さな虫に這い回られるような気味の悪い感覚で、ことに皮膚と筋肉の間に虫が走る感覚がし、皮膚が裂けるまでかきむしらずにはいられない状況に陥る。こうした症状が常に繰り返されるようになり、まともな精神状態を保つことが難しくなってくる。最終的には錯乱に陥り、完全な精神障害を受けることになるのである。
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