幻覚剤の反応などについて 


   反復して使用しますと耐性が生じ、より一層の多量使用に傾いていく。幻覚剤を断薬した後にも身体的依存が確認されたという証拠はないが、反復使用を続けると、使用している幻覚剤の種類や使用量や個人差等にもよるが、精神的な依存を生じる傾向が見られる。幻覚剤は使用に先立って、その作用を予測することは出来ない性格のものである、ということを肝に命ずるべきであろう。

   幻覚剤が、精神的な反応をどのように変化させるかは、性格に解明されている訳ではない。可能性としては、非常に多くのことが考えられる。
   いずれにせよ、幻覚剤が脳細胞相互のインパルス(刺激)の伝達を阻害する作用を持っていることについては、殆ど間違いないであろう。こうした作用は脳細胞と脳細胞の間に位置するシナプス(脳神経接合部)において、又は個々の脳細胞内部の働きを変えてしまうことによって、生じているのかもしれない。

   幻覚をもたらす薬は、
(1)細胞内部におけるエネルギーの発生を阻止し、それによって刺激の伝達をも阻害してしまう
または
(2)血液脳関門の透過性を薬が増大させてしまうため、本来なら関門で濾過されるはずの血液成分まで、そのまま通過させ、脳内に侵入させてしまう
  などによって、脳の神経細胞に影響を及ぼしているのかも知れない。 こうした血液成分の要素には、ヒトの体内で自然に発生し、神経の働きに影響を与える性質を持った幾つかの化学物質であって、濃度が高い場合には幻覚症状を来すものも、その要素として含まれている。
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