フェンシクリジンが人体へ与える怖い影響 


   「フェンシクリジン」は、「PCP」や「エンジェル・ダスト」「クリスタル」などの名称でも呼ばれる薬剤である。

   PCPは、当初は解離性麻酔薬として開発されたのであるが、LSD(リゼルグ酸ジエチルアミド )と同様な幻覚剤に類似した性質をもっていて、ヒトに使用すると失見当識や興奮、せん妄などの作用が現れ、麻酔から覚めた時点で幻覚を伴うなどの問題があって、現在は使用されていない。
   PCP乱用者は、パセリやミントの葉、タバコ、マリファナなどの植物にふりかけて、その煙を吸ったり、内服したり、注射することで体内に摂取する。PCPは、服用・摂取するとすぐに脳機能を低下させ、錯乱し見当識を失い、自分がどこに居るか、自分が何者なのか、今日がいつなのかなどが全く分からなくなる。

   時に人前で自慰行為をしたり、脱衣し素っ裸になったりする。暴力をふるったり、絶叫したり、不気味な笑いを浮かべたり、尿失禁をしたりなどの異常行動を呈する。

   PCPを長期連量すると、思考鈍麻、反射低下、記憶減退、欲求抑制の喪失、うつ状態、嗜眠、集中困難、けいれん、失見当識、昏睡などの症候群が現れ、脳や腎臓、筋肉などに損傷がおよぶ。 PCPは鎮痛薬と麻酔薬の特性を 持っている物質であるが、肉体感覚の動揺、方向感覚喪失、白昼夢のような症状が存在する。

   これらの症状は5~20mg量でしばらくの時間の後にも存在する。非常に高い量では(100mg以上)、例えば呼吸器圧迫と死という危険がある。
   PCPは、この物質でタバコを浸し、次にたばこを吸うときに吸い込む麻薬中毒者が使うこともある。PCPは作り出すことが容易である。PCPは、本能や認識を絶えず制御する役割を持っている脳の新しい皮質(ネオコルテックス)の機能を阻害する。この薬物は痛みを感知する神経の受容体を遮断してしまうからPCPに纏わる事故では、大抵自らを傷付ける形をとる。

   PCPの作用は色々あるが、乱用者の多くは、隔絶された感じや疎外感を覚えるというようだ。時間や身のこなしが、緩慢になる。筋肉のバランスも崩れ感覚は鈍麻します。思うように話をすることも出来ず、話始めても支離滅裂になる。PCPの常用者では、記憶力の低下と言語障害を訴える。長時間使用しているとこうした作用のいくつかは数カ月から一年位続く。

   不安定な感情・・・抑鬱、不安、暴力的行為など・・・も見られる。常習的乱用者では最終的に偏執病様の症状、暴力的行動などを示すとともに本人は幻覚におそわれる。多量を乱用した場合には痙攣、昏睡、心臓発作、窒息、脳溢血などをきたすのである。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド