ケタミンが人体へ与える怖い影響 


   ケタミン(ケタラール)動物用麻酔薬としても非常に有用な麻酔薬であったが、平成18年3月23日の改正政令公布により、ケタミンは麻薬扱いとなり、平成19年1月1日より法令として施行された。

   それに伴いそれ以降、許可のないケタミンの所有は違法となり、違反した者は麻薬取締法違反で重罪となる(1年以上10年以下の懲役及び300万円の罰金)。不正に密輸入され若者の間での乱用(本来は主に動物病院での麻酔に使われる薬であるが、解離性麻酔薬であるため、ヒトがこの粉末を鼻孔吸入、もしくは経口摂取・静脈注射した場合、一種の臨死体験様作用が得られる)が問題となり、厚生労働省はケタミンを麻薬及び向精神薬取締法に基づく「麻薬」に指定することを決めたのである。

   ケタミンには、カテコールアミン遊離作用があるため、交感神経を刺激し、気管支拡張作用・頻脈・昇圧作用を示す。そのため気管支喘息を持つ患者にも比較的安全に使用できるが、脳血管障害、虚血性心疾患、高血圧の患者にはあまり使用されない。
   脳圧、眼圧を上昇させるため、脳外科の手術や緑内障患者には使用されにくい。 精神的な副作用や脳圧の上昇はベンゾジアゼピンの併用で少なくなるともいわれる。 気管支は拡張子呼吸抑制作用は少ないが 分泌物が多くなるため注意が必要。

   嘔吐中枢の化学物質引き金帯を刺激し、嘔吐を誘発する。内臓に対する効果よりも体の浅層における麻酔効果が高く、麻酔から覚醒した後も鎮痛作用は持続している。 このため皮膚表面の手 術に使用されることが多い。

   即効性の抗うつ作用があり投与から2時間で効果が現われることが臨床試験で示された。ロシアの薬物乱用の専門治療を行う精神科医のエフゲニー・クルピツキーは20年間にわたり、麻酔薬のケタミンを幻覚剤とし利用するアルコール依存症の治療を行ってきたが、111人の被験者のうち66%が少なくとも1年間禁酒を継続し、対象群では24%であったなどのいくつかの報告がある。

   また、ケタミンはヘロインの依存症患者に対しても薬物の利用を中断する効果が見られた。アヘンの禁断症状を減衰させるという報告もある。代謝による半減期はおよそ3時間。 持続投与 された場合、蓄積はされにくいが、代謝産物にも作用がある。
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