痛くないリンパの腫れ 感染症とリンパ線


  リンパ節炎の原因は細菌、ウイルス、原虫、リケッチア、真菌に起因する感染症で、皮膚、耳、鼻、眼の感染症がリンパ節に拡大するという特徴がある。

   具体的には伝染性単核球症、サイトメガロウイルス感染症、レンサ球菌感染症、結核、梅毒などが知られている。ネコに引っかかれただけで感染することもある。これらの感染症は多数のリンパ節に広がることも、一部のリンパ節にとどまることもある。軽症の場合は原因となる感染症の治療を優先させるのが一般的であるが、重傷になるとリンパ組織が化膿して膿を持つ状態になり外科的に手術が必要となる。

   ・症状と診断
ウイルスの感染などの場合は発熱を伴い、成人では2週間程度続く場合がある。同時に頚部を中心としたリンパ節の腫大が顕著となり血液検査では異形リンパ球の10%以上の増加が認められる。
   感染したリンパ節は腫大し、圧痛と痛みがあらわれる。感染したリンパ節周辺の皮膚が赤くなり熱を帯びる事もある。膿瘍(膿がたまったくぼみ)が発生することもある。これに対して痛み、圧痛、発赤を伴わないリンパ節の腫大もあり、リンパ腫、結核、ホジキン病などの重症疾患が疑われるので、そのようなリンパ節をみつけた場合、専門的な診察を受ける必要がある。
   リンパ節炎は比較的に症状が出やすく簡単に診断できるのだが、その原因は近くの組織で起きている感染症であるため感染症を特定する診断が行われる。つまり原因が容易に特定できない場合は、生検(組織標本を採取して顕微鏡で検査する)と培養を行って、感染を起こしている微生物を同定し、診断を確定する必要がある。

   ・治療
治療は感染を起こした微生物を排除するため、それそれの微生物に対応した処置となる。細菌感染症の場合は、抗生物質を静脈注射か経口投与の処置、炎症を起こしたリンパ節の痛みは温湿布によって軽減させる。

   普通、原因とされる感染症を治療することによりリンパ節は徐々に縮小して痛みは消える。腫大したリンパ節が硬くなって残ることもあるが、悪化は止まり圧痛は感じなくなる。重傷な膿瘍は外科的に排膿する処置となる。
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