僧帽閉鎖不全とその治療法2


  房内の血圧が上昇すると、肺から心臓へ向かう肺静脈の血圧が上昇し、逆流がひどくなると、上昇した血圧によって、肺の中に体液が貯留すること)、水腫が認められる。
  診断では僧帽弁逆流は、普通、聴診による特徴的な心雑音に基づいて診断され、この心雑音は左心室が収縮するときに、血液が左心房に逆流することによって生じる独特な音である。

  定期健康診断で医師がこの心雑音を聞くことにより、僧帽弁逆流がときに診断される。
  他には心電図検査を受けると、心電図ではII誘導やaVF誘導でR波の拡大、胸部X線診断では左心房、左心室の拡大と肺のうっ血、水腫が認められる。
  一般的な治療法は心房細動がみられるときは、血栓の形成を防ぐ抗凝固薬の使用を含む治療をおこなう。
  通常は利尿薬、血管拡張薬、アンギオテンシン変換酵素阻害薬、陽性変力薬を用いた内科療法である。重度の場合は、手術が必要。
  手術は左心室の障害が修復不可能にならないうちに行う必要があり、そのために心エコー検査を定期的に行って、左心室がいかに速く拡張しているかを測定する。

  弁を修復する弁形成術と、人工弁に置き換える人工弁置換術があり、弁形成術によって逆流は完全にみられなくなるか、あるいは症状が我慢できる程度、または心臓が損傷を受けない程度まで減少する。
  人工弁置換術では、逆流は全くみられなくなる。
  損傷を受けた弁は、機械弁、またはブタの心臓弁を部分的に使用した生体弁と置き換えられ、どちらの弁にも利点と欠点がある。機械弁は有効で長もちする。

  しかし、血栓を形成するリスクが高いため、そのリスクを軽減するために抗凝固薬を一生服用し続ける必要があり、生体弁は有効で血栓を形成するリスクは無いが、機械弁ほど長もちせず人工弁機能不全を起こした場合は、即座に再置換しなければならない。
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