MVPとは何か


  健常な集団でも、心エコー(超音波)検査を行えば数%の確率で必ず見つかる(不正確な心エコー検査による過剰診断が時として問題になっている)。病気とはいえない単なる心エコー検査上のわずかな異常から、手術が必要になるようなものまで、非常にさまざまな病態が含まれており、女性に多い異常で、男性の約2倍の頻度である。
  僧帽弁が心臓の収縮期に左心房側に落ち込んでしまう異常で、このため僧帽弁閉鎖不全症(へいさふぜんしょう)や不整脈が起こりやすくなる。

  ほとんどは僧帽弁逸脱症だけのことが多いのだが(特発性)、なかには結合組織の病気(マルファン症候群など)や体形の異常(漏斗胸(ろうときょう)や直背(ちょくはい)症候群など)を合併する。
  僧帽弁には粘液水腫(ねんえきすいしゅ)に似た変化(弁の膨隆や余剰)が起こる。
僧帽弁逸脱では、治療が必要になることはほとんど無く、心拍が速すぎる場合、胸痛や不整脈による動悸があるときにはベータ遮断薬(ベータ‐ブロッカー)を投与して心拍を遅くし、動悸やその他の症状を軽減する。

  逆流も存在していれば、心臓弁の細菌感染症(感染性心内膜炎)にかかる危険性がわずかにあるため、外科的処置、歯科的処置、内科的処置として抗生物質を服用しなければならない。
  重症の僧帽弁閉鎖不全症を合併している場合に手術するかどうかの判断は、僧帽弁閉鎖不全症と同じだが、最近では僧帽弁を修復して自己弁を温存する僧帽弁形成術がしばしば行われている。 この手術の場合は、人工弁置換術よりも早い時期に手術が行われることがあり、また、腱策(けんさく)の断裂により逸脱がはなはだしい場合にも早期の手術がよいとされている。

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