事故による脊髄損傷という障害を克服しよう


   脊髄損傷の症状は運動機能障害、感覚機能障害、自律神経機能障害、排尿排便機能障害に大別される。
   完全損傷の場合は損傷髄節以下のすべての機能が失われるが、不完全損傷ではそれぞれの機能が不全の形を示す。頚髄損傷は四肢麻痺、胸髄および腰髄損傷は対麻痺を示す。頸髄損傷は麻痺が重度に加え、呼吸機能の低下、起立性低血圧、自律神経過反射、痙性などの随伴症状や褥瘡(床ずれ)、異所性骨化などの合併症が起きやすく、リハビリテーションに多くの時間がかかるため、できるだけ早期から診断、治療、ADL獲得練習を行う必要がある。

   症状は、神経が切れることによって起こる障害を一次障害と呼ぶ。手足が動かなくなるという運動麻痺、触ってもわからない、いたみも感じないという知覚障害が必ず起こる。さらに、内臓の働きも悪くなり、特に重要なことは、膀胱麻痺のため排尿障害が起こって種々の合併症がみられる。

   腸の働きも悪くなり便が出なくなることも問題である。これらの障害はやむを得ないものであるが、問題として、何もしないで寝ていることによって起こる二次障害が発生することがある。たとえぱ、関節の運動制限、筋力低下、褥療(床ずれ)などがあちこちに起こるので、二重、三重と障害が増加することになり、リハビリテーションの大きな支障となる。

   二次障害が起こらないようにすることが早期リハビリテーションの大きな目的であり、そのためには早くから運動することが重要である。この運動をして残っている健全な体の部分を積極的に動かすことが大切である。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド