ニューロパチーについて学ぶ


   ニューロパチーとは、末梢神経障害を総称する言葉で、この中で左右対称性に多数の末梢神経が同時に障害されたものを、多発ニューロパチーと呼んでいる。
   末梢神経の中には、運動神経、感覚神経および自律神経が含まれ、疾患によってそれぞれの神経障害の程度に差がある。これに自律神経障害が加わるこ 症状の出現する早さによって急性、亜急性および慢性と区別する。

   ギラン・バレー症候群(GBS)は、急性運動優位型の多発ニューロパチーである。症状は、
・感覚障害::感覚低下、しびれ、痛みなどの異常知覚が生じる。四肢(手足)末梢部に出現し、手袋靴下型感覚障害と呼んでいる。多発ニューロパチーの特徴である。
・運動障害::通常下肢遠位部の麻痺が上肢の麻痺に先行し、軽症の場合、下肢のみの障害ということもある。体幹や脳神経の麻痺は最後に重症の場合のみに生じる。慢性炎症性脱髄性ニューロパチー(CIDP)はGBSと同様、髄鞘タンパクに対する自己免疫機序で発生すると考えられている。このCIDPでは四肢近位部や顔面の筋力低下が最初に生じる場合がある。神経障害が生じた後、筋萎縮が徐々に発生する。筋萎縮の程度は障害された運動神経線維の数に比例し、障害後3~4カ月で最大となる。
・自律神経障害::発汗異常と起立性低血圧症が最もよく生じる自律神経障害の症状である。アミロイドーシスは、常染色体優性遺伝を示し、異常なアミロイドの沈着によりニューロパチーをきたす疾患である。このアミロイドーシスや糖尿病に伴うニューロパチー、遺伝性ニューロパチーで自律神経障害が生じる。その他、瞳孔異常、涙や唾液の分泌障害、インポテンツ、排尿障害、消化管の機能障害や心拍異常などが現れる。
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