ゆっくりと進行していく心膜炎



  慢性心膜炎は主に滲出性と収縮性の2種類に分けられ、慢性滲出性心膜炎では、2層の心膜の間の心膜腔にゆっくりと体液が溜まり、心膜の肥厚もみられる。
  原因は、癌、結核、甲状腺機能低下あるいは原因不明である。

  自覚症状は、息切れ、せき、疲労感、呼吸困難(軽度)である。
せきは、肺静脈の圧力が高いために、肺胞内に体液が漏れ出すことで起こり、疲労感は、異常な心膜が心臓のポンプ機能を妨げ、心臓が全身に必要な量の血液を送り出せないために起こる。
  その他に症状としては、腹部に体液が溜まる腹水、脚のむくみがあり、時に、胸水がみられる。   慢性心膜炎では、痛みが生じることはない。
  心膜全体に瘢痕化(線維性)組織が形成された結果起こり、この線維性組織は何年もかけて収縮し、心臓を締めつける。ゆえに、心臓は他の多くの心臓病でみられるように肥大しない。

  なぜなら、締めつけられている心臓に血液を満たすために強い圧力が必要になればなるほど、心臓に血液を戻す静脈の血圧が高くなり、それによって静脈内にたまっていた体液が漏れ出し、皮膚の下のような体のほかの部位に溜まるからである。
  他覚的所見は、
1)静脈鬱血(著明)
2)肝腫大
3)浮腫4)心拡大なし
5)脈圧減少

等がある。
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