腫瘍とはどういったものか


   腫瘍はしゅようと読み、体の中で正常でない状態の細胞が増殖えることを意味する。
   そのため、がんを含む悪性であってもそれほど心配のない良性であっても、同じように腫瘍と呼ばれることになるのだ。

   良性の腫瘍ができたとしても、癌性がないので体へのダメージを引き起こすことはまれである。
   つまり、放置しておいても特に問題はない。
   ただし、脳や脊髄の中にできた腫瘍は、どんなものであれ放っておくことが危険だ。
   いつか必ず大きなダメージとなり、命の危険を呼ぶかもしれないからである。
   悪性の腫瘍は、体のどんな部分にできても問題となる。
   神経組織に影響していることが判明していなくても、神経系の働きを阻害することになりかねないからだ。
   こうしたものは、腫瘍随伴症候群とされている。

   腫瘍随伴症候群というのは、癌が生み出すサイトカインやホルモンあるいはその他のタンパク質などが原因となる。
   血液の流れに乗って体の中をめぐっていき、あらゆる組織や器官の機能にダメージを与えることが特徴だ。
   自己免疫反応を引き起こして、さまざまな組織や器官を壊してしまうこともある。
   また、内臓器の働きを強く妨げたり、重要な組織を打ち壊すことも珍しくない。
   腫瘍随伴症候群の症状としては、けいれん発作、痴呆、急激な気分の移り変わり、協調運動障害、複視、めまい、異常眼球運動などがあげられる。
   多発神経障害は、腫瘍随伴症候群の症状として非常に多くものだ。

   こうなると、体のしびれ、筋力低下、刺されるようなちくちくとした痛みに悩まされるだろう。
   多発神経障害は、末梢神経系の機能不全としてあらわれる。
   その結果、体の不随意機能を調整している自律神経系の神経がダメージを受けることが多い。
   消化、血圧、心拍、唾液分泌、尿生成といった分野で、トラブルが起きるのは必須だろう。
   こうなると、よくある症状として血圧の変動や性的機能不全につながっていく。
   血圧の変動が一番強く出るのはふいに立ち上がった時で、急激に血圧が下がって起立性低血圧となる。
   膀胱や腸が自分でもコントロールすることがむずかしくなり、タイミング悪く排泄してしまうこともある。
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