眼球運動をコントロールしている脳神経の麻痺とはどのような症状があるか2


   3.【外転神経の麻痺】
外転神経麻痺:複視の訴えが後天性の麻痺で見られる。
   眼球運動神経の麻痺は、動眼神経麻痺、滑車神経麻痺、外転神経麻痺のなかで、外転神経の麻痺が最も多い障害である。

   また、外転神経の麻痺を伴う症候群がある。

①、外転神経は動眼神経、滑車神経、三叉神経、顔面神経や錐体路などと、一緒に障害を起こすが、単独に第6外転神経だけが麻痺する場合もある。単独外転神経麻痺の原因は、
 ☆最も多いのは若年のウイルス感染である。ウイルス感染であれば、その多くは数ヶ月で解消する。  ☆40歳以下なら腫瘍を疑う必要がある。  ☆老人なら虚血の可能性が高い。  ☆しかし、数ヶ月以内に滑車神経麻痺が治らない場合や、他の神経症状が出た場合には、さらに検査が必要である。
②、脳幹症候群::脳幹の障害では、三叉神経,顔面神経,聴神経の各脳神経と小脳とが同時に障害がでる。
③、くも膜下腔症候群::偽脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎、癌細胞の浸潤が原因となって外転神経麻痺を起こす。
④、錐体先端症候群::錐体の炎症などの病的変化には聴神経や中耳炎の炎症や錐体骨外の膿瘍などがある。
⑤、海綿静脈洞症候群::内頚動脈海綿静脈洞ろうなどの病変でも外転神経は動眼神経などと共に麻痺を起こす。
⑥、眼窩症候群::上眼窩裂付近に病変があると、動眼神経,三叉神経,外転神経の麻痺と眼窩徴候である眼瞼下垂、結膜浮腫、結膜充血などを伴う症状が見られる。
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