口の仕組みと働き 


   消化器と呼吸器、2つの入口である口。粘膜(口腔粘膜)は赤っぽいピンク色だ。
   歯ぐきは薄いピンク色で、歯の周りをぴったりと取り巻いている。
   口の天井部分(口蓋)は、硬い前方部分(硬口蓋)と軟らかい後方部分(軟口蓋)に分けられる。
   唇は湿った部分と乾燥している部分にハッキリと分かれており。その境界部分は唇紅部と言う。
   口の底(口底)にある舌の表面には、食べものの味を感知する味蕾(みらい)があり、甘味、酸味、
   塩味、苦味の4種類が識別される。

   唾液(だえき)を分泌する唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3対の大唾液腺に分かれる。
   唾液腺の小さな管から、口の内へ分泌される。
   唾液は、食べものをかみやすくして消化を助けるだけでなく、食後の口の内を浄化する働きもある。
   また、口腔粘膜を保護し、歯のミネラル分の消失を防いだり、細菌が出す酸を中和するだけでなく、 抗体や酵素などの細菌・酵母・ウイルスを殺す様々な物質を含んでいる。

   歯は2組、つまり、幼児の歯(乳歯)と大人の歯(永久歯)ある。
   乳歯は20本。上あごと下あごに、中切歯、側切歯、犬歯、第1乳臼歯、第2乳臼歯が1対生える。 永久歯は32本。同じように中切歯、側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、
   第3大臼歯(親知らず)が上あごと舌あごに1対生える。
   ただし、親知らずは、全く生えない人もいる。

   歯は、歯肉線より上部の歯冠と、歯肉線よりも下部の歯根に分かれる。
   歯冠は、エナメル質で覆われている。エナメル質は、歯を保護してくれるものだ。
   エナメル質の下にはの象牙質があり、歯の中心にある血管、神経、結合組織を含む歯髄腔を取り囲んでいる。

   血管と神経は、象牙質に囲まれた根管を通って歯髄腔の髄室に入る。
   歯の根っこの部分の象牙質は、セメント質という薄い骨状組織に覆われている。
   このセメント質は、歯を衝撃から守る役目をしているセメント質層に付着した膜、歯根膜に囲まれており、
   この構造によって歯はしっかりとあごに固定されている。

   食べものはまずは前歯で噛まれ、次に奥歯で噛まれて、食べやすく消化されやすい粒子になる。
   消化酵素を含む唾液が唾液腺から分泌されてこの粒子状の食べものを包みこみ、分解しはじめる。
   唾液は、食事をしていない間に、むし歯(う蝕)などの病気の原因となる細菌を洗い流してくれる。

   口蓋垂とは、口の奥にぶら下がっている細い筋肉質の突起のこと。
   口の奥と鼻腔との境目にあたる軟口蓋の後端からぶら下がっており、この部位には迷走神経(第10 脳神経) が走っている。
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