薬の分類とクラス


  アメリカの法律で言う薬とは「病気の診断、治癒、症状緩和、治療、予防目的で使用する物質(食品・装置除外)」「体の構造及び機能に作用することを目的とする物質」であると定められている。簡単かつ具体的に定義するならば「体と体のプロセスに作用する化学物質」が薬であると言える。

  法律では、薬は処方薬と非処方薬に二分される。処方薬とは、医師が処方し調剤された、医師の管理下で使用する場合に限り安全と考えられている。非処方薬は市販薬として店頭で販売され、医師の管理下でない使用でも安全であると考えられている。 日本では厚生労働省が処方薬と市販薬に関する決定を行う。サプリメントやハーブは対象外である。
  薬や薬物を、医学的に不必要とされているにも関わらず、過剰かつ持続的な使用をする行為が薬物の乱用である。乱用が危惧される薬の中には、正当な医療目的を持つものと持たないものがある。

  薬には全て、化学名、一般名、商品名(登録商標・銘柄名・ブランド名)の3つの名称があり、これらを知ることは医薬品のラベルの理解に役立つだろう。
  化学名は、薬の構成元素や分子構造を表している。一般には複雑過ぎる為、個々の薬に公的機関が一般名を付ける。同じ作用に分類される薬は、共通の語尾を持ち、高血圧などの治療に利用されるベータ遮断薬(ベータブロッカー)の一般名の語尾はいずれも「~~ロール」となっている。

   商品名は、薬を製造販売する製薬会社が定め、新薬は発売後は特許で保護され、先発品として販売される。特許期間の終了後は他社でも同成分の薬の製造販売が可能になり、これらの後発品がジェネリック薬と呼ばれ、先発品と同じ一般名での販売でも後発品として新たに商品名を付けて販売しても良い。
  また、薬の分類法の理解も役に立つだろう。治療の目的別に薬を分類する薬効別が一般的で、病気や症状の治療に使用するかにより、降圧薬(血圧を下げる目的)、制吐薬(吐き気の治療)などにまとめられる。薬効別分類内で、体内で作用する仕組みや薬の構造などに基づき、さらに細かいクラス分けが行われる。

  カルシウムは動脈壁の筋肉などの収縮に必要な物質だが、降圧薬の分類内で、カルシウム拮抗薬と言うクラス分けをされた薬ならば、カルシウムが特定の細胞に入るのを防ぐように働き血圧を下げる薬である。カルシウム拮抗薬は、動脈壁の筋肉の収縮を妨げることで動脈を広げ、血液を促す作用がある。このクラスの薬は心筋の収縮にほとんど影響を与えず、意識的に動かせる骨格筋などの筋肉の収縮を妨げることも無い。

  
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド