危険因子は生活習慣にあり


  冠動脈疾患とは、心臓をとりまく冠動脈の内壁に徐々に沈着したコレステロール(脂肪)などが血管の内腔を狭め、血管に流れる血液量が減少して、十分な酸素や栄養素を心筋に供給できなくなり、部分的もしくは完全に血流を遮断してしまうことである。
  動脈硬化の進行は、コレステロールなどに富む柔らかい膨らみが形成され、動脈の内腔は狭められ、狭窄下流の血流が減少する。

  柔らかく不安定な動脈硬化が破れ、時には裂け目から大きな血栓(血のかたまり)が作られ、血管が完全に閉じるとその血管によって養われる心筋が傷害され、不安定狭心症や急性心筋梗塞が起こる。

  以前は男性の病気だと考えられていたが、女性は閉経するまで高濃度のエストロゲンによってこの病気から守られているため、平均すると男性の方が約10歳も若い年齢で発症するのだ。
  しかし、閉経後は女性にもこの病気が多くみられるようになる。

  75歳以上の人では女性患者の割合が高くなるが、これは女性の方が長生きするためだ。

  冠動脈疾患の原因は、ほぼ、冠動脈の内壁に蓄積したコレステロールなどの脂肪性物質。 しかし、ときには動脈のれん縮が原因となることもあり、また、まれに先天異常、川崎病などのウイルス感染症、全身性エリテマトーデス、動脈炎、けがや放射線療法による物理的損傷などが原因となることもある。
  危険因子には加齢、性別が男性、早期に冠動脈疾患を起こした家族歴(近親者で50?55歳未満でこの病気を発症した人がいる)などがあり、その他の危険因子は生活習慣にかかわるもので、コレステロール高値、高血圧、喫煙(改善できる最も重大な危険因子)、高脂肪食、運動不足、肥満などがある。

  病気の中にも冠動脈疾患のリスクを増やすものがあり、例をあげると、高ホモシステイン血症(アミノ酸であるホモシステインの血中濃度が高くなる)、糖尿病、甲状腺機能低下(甲状腺ホルモンの濃度が低くなる)などである。
  糖尿病は大きくリスクを増大させ、糖尿病患者の多くは、高血圧でコレステロール値が高く、肥満で運動不足の傾向がある。
  糖尿病の人の死亡原因の80%以上が、心臓病か血管障害なのだ。

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