酸素吸入で長期生存 


   酸素吸入療法は、急性肺疾患の回復傾向にある患者には短期間、また血液中の酸素濃度が常時低い慢性的な肺疾患の患者には酸素吸入療法を行うことで、より長く生存できるようになるために、長期間にわたって行われる。

   病院では、慢性的な肺疾患患者だけではなく、肺炎や急性の肺疾患、狭心症の患者などにも酸素吸入療法を行っている。酸素吸入療法は、血液中の酸素濃度を高め、維持することで、一時的に効果が見られる病気に対しても行われることがある。長期間酸素吸入療法を行うことで、ほかにも肺疾患患者の心臓の過労を軽減し、息切れを穏和する効果もあり、睡眠時間や運動能力も同時改善することがある。
   慢性的肺疾患の患者には、体を動かした時のみ酸素濃度が低下する人もいる。その際は、体を動かす時のみ酸素吸入をする。また、睡眠中だけ酸素濃度が低下する人は、睡眠中だけの酸素吸入をするというように、症状に合わせて、酸素吸入療法を考える。患者の血液中の酸素そうどの危険値がわかると、指先や耳に挟み、血中の酸素濃度を測定できるパルスオキシメーターを使用し、毎時間、必要な酸素の吸入量を調節する。

   長期間にわたり、在宅で酸素吸入療法を行うために、空気中の酸素を濃縮できる電動の酸素濃縮機や液化酸素装置、高圧酸素ボンベなどの3種類の酸素供給できるシステムを使用する。液化酸素装置、高圧酸素ボンベは、自宅に酸素を保管できるよう、大きいタンクを使用する。

   また、持ち運びできる携帯用の小さい酸素ボンベは数時間ほどの外出の際に利用できる。ただし、その酸素は、先が2つに分かれた鼻カニューレという鼻用チューブから持続的に供給されるが、このシステムは酸素を多く無駄にするため、酸素の消費が抑えられ、効率性を増すリザーバーカニューレというカニューレに酸素をためて、呼吸と同じタイミングに合わせて空気を供給できるシステムなど数種類の装置を患者の状態に合わせた酸素の取扱方を医師や、呼吸療法士が指導することになる。

   在宅で酸素吸入療法をする際は安全のため、人の通る場所を避け、倒れないよう設置したり、またマッチやヒーターなどが原因で爆発することもあるため、使用しない際はタンクを閉じたり、火気を避けるために酸素吸入療法中はたばこを吸わないようにするなど家族の協力も不可欠である。
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