自己免疫疾患について 


   自分自身の体の内で作られた抗体や細胞が自分自身の組織を攻撃してしまう病気を自己免疫疾患と呼んでいる。
   自己免疫疾患は、関節や腱、靭帯、血管で、細胞同意をつないでいる結合組織が炎症と免疫反応により障害を与える。
   自己免疫疾患により与えられる障害は、関節やその周辺だけに留まらず、生命維持に大きな役割を負っている腎臓や脳にまで及ぼされる。
   また、心臓を取り囲んでいる心膜や胸膜でもその障害を受ける可能性があり、障害の程度は、障害を受けた器官や症状の種類により差が出てくる。

   自己免疫疾患は、全身性エリテマトーデスや強皮症、シェーグレン症候群、多発性筋炎、皮膚筋炎、混合性結合組織疾患、再発性多発性軟骨炎、好酸球性筋膜炎といった様々な種類がある。
   これらの自己免疫疾患には、それぞれに共通した症状があり、症状だけで、それがどの自己免疫疾患にあたるのか判断することが難しくなる。
   この様な場合には、重複疾患識別不能な結合組織疾患とされることもある。
   通常は、診察所見、臨床検査の結果、発症のパターンに基づいて診断される。

   自己免疫疾患の中に全身性エリテマトーデスは、関節・腎臓・粘膜・血管壁に生じる慢性、炎症性の結合組織疾患で、世界各地で発症しているが特に黒人とアジア系の人に多く発症している。
   強皮症は、全身性硬化症とも呼び、皮膚・関節・内臓に変性性の変化や瘢痕化が起き、血管の異常をもたらす、慢性疾患であり、男性よりも女性に4倍近く多く発症している。
   シェーグレン症候群は、眼・口やその他の部位の粘膜に異常な乾燥が生じる病気で、男性よりも女性の方に多く発症している。

   多発性筋炎は、筋肉の炎症や変性が生じる病気で、女性に多く、40歳から60歳と5歳から15歳に多く発症している。
   皮膚筋炎は、多発性筋炎の症状に、皮膚の炎症を伴ったものである。
   再発性多発性軟骨炎は、軟骨組織や器官の軟骨組織に破壊的な炎症と痛みを生じる病気である。
   好酸球性筋膜炎は、腕や脚の皮膚に炎症と痛みを生じ、腫れて、皮膚が徐々に硬くなっていく病気で、40歳から50歳の男性に多く発症する。
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