再発性多発軟骨炎の症状と治療 


   再発性多発軟骨炎は軟骨組織や結合組織に痛みとともに破壊的な炎症を起こす病気で、発症に男女間の差がなく、中年期に多く発症している。
   原因ははっきりしていないが、軟骨組織に対する自己免疫反応ではないかと考えられている。

   再発性多発軟骨炎の症状は、耳の片側かあるいは両側が赤く腫れ激しい痛みを生じるというのが典型的な症状である。
   この典型的症状と同時かあるいは後になり、関節炎の発症のあり、関節炎の程度は軽度から重度まで様々である。
   再発性多発軟骨炎は全身のどの関節の軟骨で発症してもおかしくなく、鼻の軟骨なども炎症を起こしやすく、炎症を起こした場合には、鼻の圧痛や軟骨の変形を生じることもある。
   この他にも病変として、眼や咽頭・気管、気管支、といったところに症状が現れる。
   眼に病変が発生した場合には、結膜炎を発症し、咽頭と気管支に病変が発生した場合には、声のかすれやせき、喉仏の上での圧痛といった症状が現れる。

   こういった症状から、ごくまれなケースではあるが、心臓が起こされることもある。
   心臓が侵されると心雑音や心不全を引き起こす事もある。
   時には、血管に炎症を起こすこともあり、脳の血管に炎症を起こすと痙攣や脳卒中につながることもある。
   皮膚に炎症がおきると、様々な皮疹が現れたりする。
   再発性多発軟骨炎は、急激な炎症と伴に痛みを生じ、この状態が数週間ほど続いた後に治まるが数年間は再発する。
   再発を繰り返しているうちに器官の構造を支えている軟骨組織が侵されてしまうと鼻筋の変形や視覚・聴覚・平衡感覚に障害おきたり、耳が垂れさがるといった問題が生じてくる。

   時には、軟骨組織の変形により気道がふさがり、心臓や血管に重度の障害が起きると死にいたる可能性もある。
   再発性多発軟骨の治療は軽傷の場合には、アスピリンやその他の非ステロイド性抗炎症薬を使用する。
   やや重傷化した場合には、プレドニゾロンの投与を毎日行い、症状の改善がみられるようであれば、少しずつ投与する量を減らしていく。
   重傷の場合には、メトトレキサートやシクロホスファミドといった免疫抑制薬を使用することもあるが、この場合症状は改善されても病気の長期的経過が改善するかどうかは不明である。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド