病院内及び施設内感染肺炎の種類と症状


   老人ホームの施設内または病院内などで、感染した肺炎は、市中感染肺炎より重症になる場合がある。施設内や病院内の微生物は病原性が強いうえ、施設内、病院内にいる多くは肺炎にかかっていなくても、免疫が低下し、健康状態が悪く、感染症に対抗する力が弱いため、治療が難しくなる。

ブドウ球菌性肺炎
   黄色ブドウ球菌は病院内感染肺炎では4分の1もの割合を占める病気である。ブドウ球菌性肺炎はほかの病気により衰弱している患者や乳児、高齢者、アルコール依存症の患者などにも発症する。ブドウ球菌性肺炎にかかっている患者はすでに思い病気にかかっていることが多いため、死亡率が高くなっている。
   ブドウ球菌は、肺炎の症状を引き起こすが、肺炎球菌性肺炎と比べ、悪寒や発熱が長びくことがある。まれに致死的な肺機能の悪化、また肺の内部に膿瘍を作り、血液により肺からあちこちへ膿をつくり、胸膜腔の膿の蓄積も良く見られる。
   膿の蓄積がある際は針や胸部チューブを使用し、抜き取るが、ブドウ球菌性肺炎ではオキサシリンやナフシリンなどのペニシリン系薬剤で早めに治療を始めることが必要である。ペニシリン系の薬剤に耐性を持つブドウ球菌も増えてきていて、バンコマイシンなどの別の抗生物質を使用することもある。

グラム陰性菌性肺炎
   グラム陰性菌性肺炎は入院患者、老人ホームの入居者のみに起こるため、健康な成人が肺炎にかかることはまずない。おもに人工呼吸を使用している患者、乳児や高齢者など免疫が低下している慢性的な疾患がある患者に主にリスクが高い病気といえる。
   グラム陰性菌性肺炎の症状はブドウ球菌や肺炎球菌などのグラム陽性菌と同じだが、重症化しやすく、肺組織を破壊することで、症状が急に悪化する。主に、フリートレンダー肺炎、シュードモナス属、などのグラム陰性菌が起こす肺炎は重症化する傾向がある。非常に重い感染症のため、最善をつくしても約20~50パーセントの患者が死亡するため、患者は病院で抗生物質の投与、酸素吸入、点滴、人口呼吸器の使用などの集中的治療を受ける必要がある。
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