不正咬合の症状と治療方法


   不正咬合とは、歯並びが悪いため、上と下の歯のかみ合わせが正常ではない状態のこと。
   上あごの歯が下あごの歯にわずかに重なるのが、理想的なかみ合わせだ。
   正常なかみ合わせでは、ものをかんでも歯にかかる圧が他の歯にうまく分散され、歯が唇や頬、舌に触れることはない。
   ところが、歯の位置がずれて上下の歯が正常にかみ合わないと、かむときに数本の歯だけに圧力が過度にかかり、歯が折れたり欠けたり、ぐらつきの原因となる。

   原因の多くは、あごと歯、または上下のあごの大きさのアンバランスだ。
   歯が互いに押し合う状態になると、かみ合わせが異常になってしまう。
   また、1本以上の歯が失われると、その歯のあとのスペースに周りの歯が移動してきて、歯並びが悪くなる。
   その他の原因は、顎骨骨折、4歳以降にも続く指しゃぶり、口やあごの腫瘍、クラウン、充てん物、入れ歯の支台装置、歯列矯正器具の装着不良、遺伝性などだ。

   不正咬合は、初期には症状が全く現れない。
   しかし、歯並びが悪いと次第に歯がぐらついたり、欠けたり折れたりしてしまう。
   重症になると歯が痛くなり、食べものがうまくかみ砕けなかったり、言葉がうまく発音できなくなったりする。
   また歯並びが悪いと歯磨きが十分にできず、歯周病やむし歯ができやすくなる。
   不正咬合は、歯科健診で診断される。

   抜歯などで1本以上の歯を失うと、残った歯の移動を防ぐために、ブレースなどの歯列矯正装置が歯に装着される。
   歯並びが正常に矯正され、装置を歯から取り外した後も、歯の位置が戻らないように、2~3年間は、夜間だけリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する。

   不正咬合の矯正方法は多数ある。
   例えば、ブレースなどの矯正装置を装着して、歯に弱い力を持続的に加えて、正常なかみ合わせに直す。
   ブレースとは、留め金を歯科用接着剤で歯面に取りつけ、ワイヤとスプリングを通して歯に連結した歯列矯正器。
   また、リテーナーが使用されることもある。
   リテーナーとはワイヤとプラスチックのプレートでできた矯正装置で、取り外し可能。口蓋にはめる。
   軽度な不正咬合の矯正には、口の外からはほとんど見えない矯正装置が使用される。
   矯正装置で十分な効果が得られない時は、あごを手術することになる。
   その他にも、矯正のために歯を削ったり、クラウンなどの修復物で高さを調節する方法もある。
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