顎関節の障害・原因と治療方法3 


   ・運動過剰性
顎関節が運動過剰になると、脱臼、つまりあごが関節窩から完全に外れて前方へ移動し、痛くなって口が閉まらなくなる。
   顎関節脱臼は突然起き、しかも何度も繰り返される。

   治療は、原因に応じて非常に多岐にわたるが、主として用いられる治療法は固定用副子(スプリント)鎮痛薬だ。
   その他、理学療法による治療も行われる。
   理学療法は、超音波治療、筋電図によるバイオフィードバック法、スプレー&ストレッチ運動などがある。
   経皮的電気神経刺激法(TENS)も、顎関節の障害に効果的な治療法だ。
   筋電図によるバイオフィードバック法と、顎にかかる圧を減らす治療を併用すると、劇的に回復することがある。

   薬物療法では、例えばシクロベンザプリンなどの筋弛緩薬は筋肉の緊張と鎮痛作用があり、特に固定用副子ができるまでの間に使用される。
   ただし薬で治癒できるわけではなく、また、高齢者には使われない。
   また、短期間のみの処方で、一般的に1 カ月以内の限定使用だ。

   痛みを和らげる薬は他に、アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬などの鎮痛薬だ。
   ただしオピオイド鎮痛薬は中毒性があるので、治療期間の長い顎関節症患者には使用されない。 睡眠補助薬(鎮静薬)は、痛くて眠れない場合に短期間使用されることがある。

   どの治療法も、ほとんど約3カ月以内には、かなり症状が改善する。
   それほどひどい症状でなければ、治療をしなくても2~3年で回復する人も少なくない。

   手術以外の方法で治らない場合は、顎関節円板を整形して元の場所へ戻して縫合する手術が必要になる。
   従来型の手術は、関節鏡が導入されてからは、比較的まれだ。
   どの手術の場合でも、固定用副子による治療が併せて行われる。
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