喘息における薬 


   薬を服用することで、ほとんどの喘息患者は普通の生活を送ることができる。喘息の治療に使われるほとんどの薬は、服用量を減らすなどして、発作の予防にも使われる。喘息発作を最も穏和する薬に短時間作用型ベータ刺激薬がある。

   この薬は気管支拡張薬としても使用されるが、体内のベータ受容体すべてに作用するため、心拍数増加や不安、頭痛、筋肉のふるえなどの副作用が起こる。ほとんどの吸入ベータ刺激薬は数分以内に作用するが、効果は2~6時間しか持続しないため、効果が出始めるまで時間はかかるが、長時間作用型の気管支拡張剤も出ている。

   ベータ刺激薬は通常定量噴霧式吸入気を使用し吸入する。吸入された薬は直接気道の内部に入り、作用するが、気道の閉塞が重度の際は奥まで薬が到着しないこともあるため、その場合はスペーサーやチャンバーなどの吸入補助具を利用する。

   また、ドライパウダーを自分で吸いこむタイプや、ネブライザーを使用する方法がある。また効果がでるのが遅いうえ、副作用を起こす可能性も高いが、シロップや錠剤、注射薬を使用する場合などもある。ただし、過剰投与により不整脈を起こすこともある。

   普通内服薬として使用されるテオフィリンは気管支を拡張させるもうひとつの薬で病院では静脈注射も行われる。短時間作用型の錠剤やシロップ、長時間作用型の除放剤や錠剤など様々なものがあり、ぜんそくの予防と治療の両方に使われる。

   初めてテオフィリンを使用した際はやや頭痛や神経過敏になるなどの副作用を起こすことがあるが、体が薬に慣れてくると消滅していく。ただし、多量に服用すると、心拍数増加、吐き気、動悸などが起こることもある。

   気管支内の過剰な粘液の分泌を引き起こすアセチルコリンを抑制する抗コリン薬は、通常吸入することが多いが、病院では静脈注射も行われる。すでにベータ刺激薬を投与された患者など、抗コリン薬は限られた効果しかないため、単独使用はあまりなく、救急治療の場では主にベータ刺激薬と併用して使用される。
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