気管支拡張症の生じ方 


   気管支拡張症は肺のさまざまな場所、また1,2か所だけに生じることもある。おもに中程度の太さの気管支で起こることが多いが、より細い気管支で瘢痕化や閉塞が生じることもある。まれにアスペルギルス属の真菌のアレルギー反応により生じるアレルギー性気管支肺アスペルギルス症で、より太い気管支に気管支拡張症が起こる場合もある。
   気管支拡張症は、年齢を問わず発症するが、おもに幼少の頃から進行しはじめ、ずっとあとになってから症状があらわれてくる。症状は呼吸器感染症のあとから少しずつ出はじめ、数年かけて悪化し、痰を伴う慢性的な咳がみられる。

   痰の性質や量は病気の程度や感染症の有無により異なってくるが、咳の発作は早朝と夕方のみに起こる。まれに喀血することもある。また、肺炎を伴うかどうかにかかわらず、発熱や胸痛が繰り返し起こる。広範囲に及ぶ気管支拡張症では喘鳴や息切れが生じ、慢性気管支炎、肺気腫、ぜんそくを併発する場合もある。
   進行した嚢胞性線維症の患者に多くみられる、非常に重い気管支拡張症では呼吸ができなくなり、血液中の酸素の供給ができずに、肺の機能が損なわれる呼吸不全になる。きわめて重い気管支拡張症は、心臓の右心室にも負担がかかるために肺性心を起こすことがある。

   患者の症状や、気管支拡張症によると診断される病気がある場合は、気管支拡張症を疑い、病気の程度と部位を確認するために検査し、診断を確定する。気管支拡張症による肺の病変は胸部X線検査で検出できるが、まれに異常がみとめられないこともある。病気の範囲や重症度を確定するうえで最も感度が高い検査でもあるCT検査は手術を行うかどうかを検討するときにも有用である。
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