気管支拡張症と診断後について 


   気管支拡張症と診断後、その原因となった病気を確認するために血中の免疫グロブリン濃度の測定や、HIV感染やその他の免疫疾患の検査を行う。

   また、嚢胞性線維症の患者では異常が出るため、汗に含まれる塩分の測定、鼻、気管支、精子の検体顕微鏡検査や線毛の構造的、機能的異常を調べる検査がある。気管支拡張症の範囲が1つの胚葉や肺区域に限定されている場合は気管支鏡検査を行い、吸い込んだ異物や肺膿瘍が原因でないか確認する。

   またアレルギー性気管支肺アスペルギルス症や結核などもとからある病気を確認するためにも検査を行うことがある。
   嚢胞性線維症の遺伝子検査は、嚢胞性線維症に特有の症状がなくても疑わしい所見がある小児や青年に対して、また家族にこの病気にかかった人がいる場合、呼吸器感染症に繰り返しかかる場合に行われる。
   気管支拡張症を引き起こす原因疾患を早く特定し、治療することで、気管支拡張症を予防し、重症化を防ぐことができる。気管支拡張症になる確率は、幼児期のはしかや百日せきへのワクチン接種や、抗生物質の適切な使用、生活環境や栄養状態の改善により著しく減少している。

   年1度のインフルエンザワクチンや、肺炎球菌ワクチンの接種、肺炎や結核などの感染症にかかってすぐの適切な薬剤の使用も気管支拡張症の進展を予防し、重症化を防ぐことができる。 再感染を予防するために、免疫グロブリン欠損症の患者への免疫グロブリンの投与を行う。また、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の患者は、気管支拡張症を生じる気管支の損傷を抑えるため、コルチコステロイド薬や抗真菌薬のイトラコナゾールなどを服用する。

   また薬だけでなく、生活の上で有害な蒸気やガス、煙、粉塵を吸いこまないようにすることも重症化を防ぐために必要である。子供が口に何をいれたか注意深くみることで子供が気道内に異物を吸いこむことも予防できる。

   また、薬物や酒による過剰な鎮静状態をさけ、意識障害などの神経症状や食べ物を吐きだす、飲み込めないなどの胃腸症状がある場合は医師の診断を早く受けるようにすること、石油などの油類は少量であっても口や鼻の近くに置かないようにすることで肺の中へ吸い込むことを予防できる。
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