栄養素の偏りと飢餓 


   カロリーとタンパク質の両方が不足すると、栄養失調性クワシオルコルと呼ばれる疾患になる。
   原因は、食物を入手できない、栄養素の摂取、代謝、吸収を妨げる障害がある、カロリーの必要量が大幅に増えるなどだ。

   特定の薬が原因で栄養不良が起こることもあり、多くの薬は食欲を減退させる。
   高齢者は小食になる傾向があり、1人で食事をする人は、料理を作る意欲も失いがちだ。
   足腰が弱って体に障害が出てくると、買いものに出かけたり料理をしたりすることが難しくなるうえに、高齢になると体内の化学的な変化が起こって食欲が衰え、満腹感が促されるため、少し食べるとすぐ満腹になるようである。

   症状は、体脂肪の減少で、カロリー摂取が十分でないと、体は自分自身の組織を分解し、それをカロリーに使用する。
   カロリー不足が激しいと、成人では体重が半分にまで落ちることもあり、子供ではさらに大幅に落ちる。
   骨が出っ張り、皮膚は薄くなって乾燥し、弾力がなくなって青白く冷たくなる。
   髪の毛は乾燥し薄くなり、簡単に抜け落ちてしまう。
   この衰弱の原因が何らかの疾患である場合には、悪液質と呼ばれる。

   その他の症状としては、疲労、冷え、下痢、食欲減退、過敏、無感情などがあり、ときに無反応(昏迷[こんめい])に至ることもある。
   激しい栄養不良の子供は、身体能力の発達が著しく遅れ、精神遅滞が起こり、特定の種類の白血球数が減少し、その結果、免疫系が弱まり、感染の危険性が高まって、カロリー不足が長期間にわたって続くと、心不全や呼吸器不全が生じ、何も食べない飢餓状態が続くと、8~12週間で死に至る。
   栄養不良は見た目で診断でき、血液検査を行って、タンパク質を十分に摂取していないと減少するアルブミン値を測定し、身体検査、X線検査、血液検査などを行って、栄養不良の影響を調べる。
   大半のケースで、摂取するカロリー量を徐々に増やして治療する。栄養のある食事を少量ずつ何回かに分けて食べるのが最も良い方法である。 栄養を口から摂取できない場合は、消化管や静脈に挿入したチューブを通して栄養素を与える。
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