ビタミンAの効能と副作用2 


   ビタミンA欠乏症の初期症状は、網膜の障害が原因で起こる夜盲症だ。
   白眼(強膜)と角膜が乾く場合もあり、眼球乾燥症と呼ばれる。眼球乾燥症は、ビタミンAの摂取量が不十分な場合を含め、重度のカロリー不足やタンパク質が欠乏している栄養不良の子供で特によくみられる。
   ビトー斑と呼ばれる泡状の沈着物が白眼に現れ、乾いた角膜は軟らかく潰瘍化し、失明に至ることもある。
   ビタミンA欠乏症は、開発途上国で失明の主な原因となっている。ビタミンA欠乏症は、症状と血液中のビタミンA濃度が低いことに基づいて診断するが、ビタミンA欠乏症になるリスクが高い人や、すでに欠乏症になっている人には、ビタミンAサプリメントが必要である。

   症状が2カ月以上続く場合には、医師は吸収不良を起こしている疾患について調べる。
   ビタミンAの過剰摂取は、髪の毛が荒れ、まゆを含めて部分的な脱毛が生じ、唇がひび割れ、肌が乾燥して荒れ、皮がむけることもあり、吐き気、頭痛、発疹、下痢、疲労感、睡眠障害などを引き起こし、妊娠中においては、イソトレチノイン(重度のにきびの治療に用いるビタミンA誘導体)を使うと、先天性奇形の奇形・流産なども起こり、1日あたりの推奨栄養所要量の10倍以上を数カ月にわたって毎日摂り続けると、ビタミンAの過剰による有害作用が生じ、乳児には少量でも有害で、ときには数週間で毒性が生じる。
   ベータカロチンのサプリメントを多量に摂取すると、発癌のリスクが高くなる。
   長期間にわたってビタミンAの過剰摂取を続けると、さらに、激しい頭痛、頭蓋内圧の上昇、全身の筋力低下が起こり、骨や関節の痛みが生じ、特に子供によくみられる肝臓や膵臓が肥大することがある。
   治療として、ビタミンAサプリメントの摂取を中止することである。
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