新生児K欠乏出血症に注意 


   ビタミンK欠乏症はまた、抗凝固薬、抗けいれん薬、特定の抗生物質などの薬を服用している人に発症することもある。
   ビタミンK欠乏症の1例が新生児の出血性疾患である。
   新生児はまだ腸内細菌が未発達なため、ビタミンK2が十分に合成されない。
   そのため母乳中のビタミンK2が不足すると、「新生児K欠乏症出血症」を引き起こしやすくなる。

   生後一週間前後に便が黒っぽくなる消化管出血や、生後2,3週間してから起こる嘔吐やひきつけ、けいれんや意識障害をともなう頭蓋内出血などである。
   このため妊娠後期の女性には十分にビタミンKを摂取するようすすめられている。
   普通、新生児にはこの疾患を予防するためにビタミンKを注射する。
   生まれたときにこの注射を受けず、母乳で育った乳児の場合は、特にビタミンK欠乏症になりやすい傾向があるのだ。
   主な症状は、あざができる皮下出血、鼻や傷からの出血、胃の中での出血(ときに吐血を伴う)、腸の中での出血がある。
   出血は尿や便にもみられ、新生児では、脳内やその周辺部で生命にかかわる出血が起こることもある。

   ビタミンK欠乏症で骨が弱くなることもあり、ビタミンK欠乏症が疑われる場合には、血液の凝固能を調べる検査を行う。
   抗凝固薬を使っていたり肝臓に損傷があると、検査で異常な結果が出ることもある。
   治療では、ビタミンKを注射するか、抗凝固薬の投与量を調整する方法をとる。
   ビタミンK欠乏症で重度の肝臓障害がある場合は、輸血をして血液の凝固因子を補う必要もある。 損傷を受けた肝臓は、ビタミンKを注射した後でも、プロトロンビンなどの血液凝固因子を合成できないことがある。
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