アルコール類は程々に 


   症状としては、つま先にピンや針で刺されているようなチクチクする痛みがあり、足に焼けるような感覚が生じて夜間に特に激しくなり、脚の筋肉に痛み、脱力感、萎縮がみられる。
   湿性脚気は心臓の異常を引き起こす。
   症状は、心拍出力が増え、心拍数が増加し、血管が拡張して皮膚が温かく湿った感じになる。 心臓は高い拍出量を維持できないため、やがて心不全に至り、脚や肺に水がたまる(脚の場合は水腫、肺の場合はうっ血)。その結果、血圧が下がり、ショックから死に至ることもあるのである。

   ビタミンB1不足による脳の異常は、主にアルコール依存症の人に起こり、脳の異常は、アルコールの飲みすぎによって引き起こされるようなビタミンB1濃度の急激な低下、あるいは栄養不良のアルコール依存症患者に点滴で栄養を補給したときに起こるようなビタミンB1必要量の急激な増加によって、慢性的なビタミンB1欠乏症が突然悪化したときに生じる。
   診断や治療法は、診断は症状に基づいて行い、診断を確定する簡便な検査は無い。
   欠乏状態がどのような形でも、すべてビタミンB1サプリメントで治療する。
   脳の異常は2段階で生じ、初期の段階はコルサコフ症候群、後期の段階はウェルニッケ脳症と呼ばれ、緊急処置を要するウェルニッケ脳症は、ビタミンB1を数日間にわたって大量投与して治療する。

   アルコール依存症の可能性がある人に点滴で栄養補給をしなければならない場合には、予防処置としてビタミンB1サプリメントを投与する。
   ウェルニッケ‐コルサコフ症候群の場合は、脳の一部が不可逆的に損傷しているため、完全には回復しないことがよくあるが、脚気の症状は、回復したようにみえても、数年後に再発することがある。
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