ビタミンB6について 


   ビタミンB6はタンパク質を分解してアミノ酸にする酵素と、アミノ酸を別のアミノ酸に組み替える酵素の補酵素としてその働きを助ける。
   タンパク質のアミノ酸への分解や別のアミノ酸への合成に支障が出るとアミノ酸から構成されるタンパク質も当然影響を受け、皮膚や粘膜をはじめとする多くの体組織や酸素を運搬するヘモグロビン、病原菌と闘う抗体や神経伝達物質もタンパク質から作られる。

   ビタミンB6が不足してアミノ酸の代謝が滞るとこうした働きにも影響がでる。
   アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高くなると、心臓の冠動脈と頚動脈が狭くなる狭窄が起き、放置すれば動脈硬化から狭心症や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高くなることがわかってきていて、このホモシステインの血中濃度を低下させる働きで知られているのが葉酸だが、ビタミンB6とB12を一緒に摂取することでその働きはいっそう高まることが分かっている。 ビタミンB6欠乏症は、摂取不足や、体内に蓄えられたビタミンB6を消費してしまう薬の使用が原因で起こり、これらの薬には、抗生物質のイソニアジド、降圧薬のヒドララジン、関節リウマチやウィルソン病のような疾患の治療に使われるペニシラミンがある。

   ビタミンB6欠乏症は、乳児のけいれん発作を引き起こし、成人では、貧血、発赤、脂漏性の荒れを伴う皮膚の炎症を引き起こす。手足が麻痺し、ピンや針で刺されるようなチクチクした感覚が生じ、舌はヒリヒリして赤くなり、口の端にひび割れができる。
   意識障害、過敏、うつになる場合もある。

   神経細胞間の信号の伝達に必要な神経伝達物質の1つであるGABA(γ-アミノ酪酸)には神経細胞の興奮を抑える働きがあり、この合成に関与しているのがビタミンB6である。
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