高リン酸血症に注意 


   低リン酸血症は、血液中のリン酸塩濃度が非常に低くなり、慢性低リン酸血症は、甲状腺機能亢進症、甲状腺が十分に働かない甲状腺機能低下症、腎機能が損なわれている場合、あるいは利尿薬を長期にわたって使用している場合に起こる。
   アルミニウムを含む制酸薬を長期にわたって多量に服用するか、テオフィリンを多量に服用することでも、体に蓄えられたリン酸塩がなくなってしまう。
   重度の栄養不良、糖尿病性ケトアシドーシス、重度のアルコール依存症、重症のやけどなどでは、リン酸塩の蓄えが底をついてしまう。
   こういう状態から回復しつつある患者の場合、回復期に体が多量のリン酸塩を使用するため、血液中のリン酸塩濃度が非常に急に危険なレベルまで低下することがあるのである。

   症状が現れるのは、血液中のリン酸塩濃度が極端に低下した場合に限られ、筋力低下が生じ、昏迷から昏睡へ進行し、死に至ってしまう。
   軽度の低リン酸血症が続くと、骨がもろくなり、骨の痛みや骨折が生じる。
   診断は、血液中のリン酸塩濃度が低いことに基づいて行う。
   約1リットルの低脂肪乳またはスキムミルクを飲むことで、多量のリン酸塩が供給される。
   症状のない場合は、リン酸塩を経口で摂取できるが、ほぼ下痢を起こす。
   重度の低リン酸血症あるいはリン酸塩を経口摂取できないときは点滴で投与する。
   高リン酸血症では、血液中のリン酸塩濃度が非常に高くなり、重度の腎機能不全の場合以外は、一般に不足することはなく、むしろとり過ぎが問題である。

   その原因に、リンを多く含む食品添加物が加工食品や清涼飲料水などの酸味の素として使用されていることがあげられている。
   透析は、リン酸塩を取り除くのにあまり有効ではない。
   症状がみられることはまれで、骨が徐々にもろくなり、痛みが出て、骨折しやすくなる。
   カルシウムとリン酸塩が血管や心臓の壁で結晶化して重度のアテローム動脈硬化を引き起こし、脳卒中、心臓発作、血液循環の不良に至ることもある。
   結晶は皮膚でも形成され、激しいかゆみが生じる。
   診断は、血液中のリン酸塩濃度が高いことに基づいて行う。

   腎臓が損傷している人の場合の高リン酸血症は、リン酸塩の摂取を減らし、消化管から吸収されるリン酸塩の量を減らすことで治療する。
   処方に基づいて、リン酸塩結合性の制酸薬を食事と一緒に服用し、制酸薬は、リン酸塩と結合してリン酸塩の吸収を妨ぐ。
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