血中濃度に注意 


   低ナトリウム血症が進むと、筋肉のけいれんや発作が生じ、昏迷や昏睡が起こり、やがて死に至る。
   低ナトリウム血症は、血液中のナトリウム濃度を測定して診断される。
   軽い症状では、水分摂取量を1日約1リットル以下に制限することで治療できる。
   重度の低ナトリウム血症は緊急事態で、薬、点滴、またはその両方を使って、血液中のナトリウム濃度をゆっくりと上昇させる。高ナトリウム血症では、血液中のナトリウム濃度が非常に高くなり、体内の水分量がナトリウムの量に対して少なすぎる状態になっている。

   脱水症で生じるのと同様に、水分の喪失量がナトリウムの喪失量を上回ると、血液中のナトリウム濃度が異常に高くなる。
   下痢、嘔吐、発熱、過度の発汗、腎機能が異常な場合にも起こる。
   腎臓が大量の水を排出してしまう尿崩症患者にも起こる。
   高齢者に最もよくみられ、寝たきり等の場合のどが渇いてもすぐに水を飲めない場合があり、尿を濃縮する腎臓の能力は加齢とともに低下するため、高齢者は水分を体内に保てない。
   腎臓に働きかけて水を排出させる利尿薬を服用している高齢者の場合は、発症のリスクが高くなる。

   深刻な症状は、脳の機能不全によるもので、重度の場合は、錯乱、筋肉のけいれん、発作、昏睡を起こし、死に至る。
   診断は、血液中のナトリウム濃度が高いことに基づいて行う。
   水分を補うことで治療する。
   水と少量のナトリウムを入れて濃度を慎重に調整した薄い補液を点滴する。
   急激に状態を変えると、不可逆的な脳損傷が生じるおそれがあるため、血液中のナトリウム濃度はきわめてゆっくりと減らしていく。
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