サルコイドーシスの治療 


   サルコイドーシスは結核とよく似た症状が現れるため、ツベルクリン反応または、肺生検を行い、結核ではないことを確認することもある。
   サルコイドーシスの診断や重症度の判定に有用な他の方法は、血液中のアンジオテンシン変換酵素の濃度の測定や、肺洗浄を行った液体の検査、全身のガリウムスキャンなどがある。

   肺のサルコイドーシスは、ほとんどの人が自然に改善するか完治する。胸部のリンパ節腫大や広範囲の肺の炎症は、数カ月から数年で消失し、病症の慢性化や進行がみられるのは1030%である。ごくわずかの患者は、病初期に肺以外の心臓、神経系、眼、肝臓など に重い症状が現れ、他の肺疾患がある場合は肺以外に症状が出る確率はより高くなる。
   サルコイドーシスが肺のみにある患者の経過は、他の部分にも病変がある患者と比べ、良好である。また、胸部リンパ節の腫大があっても、肺疾患の徴候がない場合の経過も非常に良好である。病気が結節性紅斑を伴って発症した場合の経過は更に良好であるが、サルコイドーシスにかかったことのある人の約50%が再発する。

   サルコイドーシスの患者は、肺感染症による出血を来す真菌のアスペルギルスを感染することがある。この真菌は肺の嚢胞内で成長し、進行性および慢性的な肺サルコイドーシスを発症する。 サルコイドーシスの患者のほとんどは治療の必要がない。息切れ、関節痛、発熱などの症状には、ステロイド薬を投与して症状を抑える。ステロイド薬は、検査で血液中のカルシウム濃度が高い場合や心臓、肝臓、神経系に異常がある場合、肺疾患が悪化し続ける場合などにも使用される。

   ステロイド薬は症状を抑えるのに有用であるが、何年もかけて進行する肺の瘢痕化を防ぐことはできないため、治療の必要な患者の約10%は薬が効かず、クロラムブシルまたはメトトレキサートに切り替えることがある。ヒドロキシクロロキンは、外観を損なう皮膚病変を治すのに有効な場合がある。
   治療後は、胸部X線検査、CT検査、肺機能検査、血液中のカルシウムやアンジオテンシン変換酵素の濃度測定などによって経過を観察し、これらの検査は、再発を見つけるためにも、定期的に繰り返し行う必要がある。
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