胃食道逆流症における検査 


   胃食道逆流症は症状が特徴的なので、詳しい検査をしなくても治療ができる。
   治療をしても症状の回復がみられない場合は、詳しい検査を行う。
   診断の確定と合併症の有無の確認のため、内視鏡による検査、X線検査、食道内圧測定、食道の酸性度測定などを、必要に応じて行う。

   内視鏡検査で食道炎やバレット食道が分かると、胃食道逆流症という診断になる。
   また内視鏡検査では、食道癌がないことの確認もできる。
   X線検査では、バリウム溶液を飲んで横になり、頭部を足より低くして、バリウム溶液が胃から食道に逆流するかどうかの観察をする。
   このバリウム造影X線検査では、食道潰瘍や食道狭窄の有無も分かる。

   胃食道逆流症の診断で最も確実なのは、食道の酸性度測定だと考えている医師もいる。
   この検査は、先端にセンサーがついた柔軟な細いチューブを、鼻から食道へと入れる。
   チューブの反対側の端は酸性度を測定・記録する装置につながり、患者はこの装置がついたベルトを着ける。
   検査時間は通常、24時間。
   これにより、逆流がどの程度起きているかと、症状と逆流との関係も確認できる。
   特に、症状が胃食道逆流症の典型的なものでない場合、役に立つ。
   胃食道逆流症に対して手術が考えられる場合は、食道の酸性度測定を必ず行う。

   胃炎や消化性潰瘍の治療で使う薬は、胃食道逆流症の予防と治療にも有効だ。
   例えば制酸薬。寝る前に服用すると効果がある人が多い。
   制酸薬は食道に逆流する胃酸の量を少なくし、食道潰瘍の痛みを和らげる。
   しかし、胃食道逆流症に最も有効なのは、胃酸生成の抑制作用が強いプロトンポンプ阻害薬。
   胃食道逆流症では、わずかな量の胃酸でも強い症状が現れることがあるからだ。
   潰瘍の完治まで、薬物療法を4~12週間続ける必要がある。
   潰瘍が治る速度はゆっくりだが、再発する傾向がある。
   慢性で重度の潰瘍では、治った後に食道の狭窄が残る。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド