過呼吸とその対処法 


   アルカローシスはアシドーシスの対。
   血液の水素イオン濃度(酸塩基平衡)が正常域7.4±0.05より高くアルカリ側に傾いた状態。
   過度の呼吸などによる炭酸ガス分圧の下降が原因となる呼吸性アルカローシスと,大量の嘔吐が続く,水銀利尿剤の乱用,副腎皮質機能亢進症,慢性下痢,重症の腎疾患などの際に見られる代謝性アルカローシスの二つに大別する。
   代謝性アルカローシスは、体から放出される酸の量が多すぎるか、入ってくる塩基の量が多すぎると起こる。例えば、嘔吐が続いたり、病院で胃チューブを使って胃酸を吸引した場合、胃酸が失われる。

   まれに、重曹(重炭酸ナトリウム)などの物質から多量の塩基を摂取した場合に、代謝性アルカローシスが生じることがある。
   更に、ナトリウムやカリウムが多量に失われたことによって、血液の酸塩基平衡を調節する腎臓の能力が損なわれると、代謝性アルカローシスが生じる。
   例えば、利尿薬やコルチコステロイド薬の使用により、代謝性アルカローシスを引き起こすほどの量のカリウムが失われる場合がありえる。
   呼吸性アルカローシスは、過呼吸(速くて深い呼吸)により多量の二酸化炭素が血流から放出されると生じる。
   過呼吸とそれによる呼吸性アルカローシスの原因として最もよくみられるのは不安である。
   呼吸性アルカローシスは激しい呼吸のために起こるアルカローシスだが、PaCO2の下降する病態の存在が考えられる。

   これは肺胞過換気の病態に等しく、中枢神経疾患、精神疾患、低酸素血症、薬剤、レスピレーターの調節不全で起こりえる。
   過換気症候群、ARDSなどが代表的疾患である。
   二酸化炭素が過剰に排泄されて酸塩基平衡が塩基性に傾く。
   この状態ではむしろ呼吸困難を自覚するためさらに呼吸が激しくなると言う悪循環に陥ることがある。
   これが過換気症候群の病態と考えられている。
   低酸素血症を伴うとⅠ型呼吸不全となる。
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