腱炎と腱滑膜炎の症状と治療 


   腱は、筋肉と骨をつないでいる丈夫な線維組織の束でこの腱の炎症を腱炎を呼び、この腱の周りの保護皮覆の炎症も伴っている腱炎のことを腱滑膜炎と呼ぶ。
   腱炎は腱が損傷を受けやすくなっている中高年に多く発症しているが、若い人であっても激しい運動をしている人や反復性のある作業をおこなっている人は、発症することがある。
   腱炎は特に手や前腕の腱に発症しやすく、手から親指に向かって伸びている腱の炎症は、ド・ケルヴァン症候群とも呼ばれている。
   手や前腕に炎症が起きると指の握りをコントロールしている屈筋腱がスムーズに腱鞘を通ることができなくなり、指を動かすことで弾けるような感覚を生じるようになる。
   上腕二頭筋上の腱に炎症を起こすと肘を曲げたり、回したり、腕を上げるといった動作を起こすことで、痛みが生じる。

   他にもかかとにあるアキレス腱、足の甲側を通っている腱も炎症を起こしやすい場所である。 炎症が起きた腱は、触ったり、動かしたりすることで痛みが生じ、ほんの少しでも腱の近くの腱を動かすだけで激しい痛みが生じる。
   腱鞘には、液体が溜まった状態で炎症を起こしているので、腫れといった症状が生じる。
   慢性腱滑膜炎が強皮症により起きた場合には、腱まさつ音という聴診器を当てて、関節を動かすときしみ音が聞こえ、ギーギーと擦るような感覚がある。
   これは、腱鞘が乾いた状態で他の組織と摩擦を起こす為である。
   腱炎の症状を軽減させるためには、患部を安静にする・患部の固定・患部の保温や冷却といった治療が有効である。

   また、非ステロイド性抗炎症薬を7日から10日間使用することでも炎症や痛みを軽減することができる。
   場合によっては、ステロイド薬と局部麻酔薬を腱鞘に注射することもあるが、この治療を行うと、まれではあるが、ステロイドが関節や腱鞘内で結晶をつくることがあり、一時的な痛みを生じることもある。
   この痛みは、冷湿布や鎮痛剤で24時間以内に治まる。
   腱炎の治療は2~3週間ごとに治るまで1~2ヶ月間繰り返し行うことになる。
   しかし、関節リウマチといった慢性の腱炎が持続する場合には、手術により、炎症を起こしているお式を切除し、その後、理学療法を行うことになる。
   手術は、肩関節周囲といった長期にわたる腱炎で沈着したカルシウム沈着物を取り除くのにも必要となる。
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