急性膵炎の痛みと恐ろしさ


   CT検査は、膵臓の大きさの変化を発見するのに役に立つので、重症の急性膵炎極度の血圧低下などの合併症がある場合に行う。
   画像が非常に鮮明なので、正確な診断に役立つ。
   重症の急性膵炎では、CT検査が経過の見通しの予測に有効だ。
   CT画像で膵臓が軽く腫れているのみだと、経過の見通しは良好、膵臓の大部分が破壊されているようだと、経過の見通しは不良ということになる。

   軽症の急性膵炎の死亡率は、約5%と低い。
   しかし、膵臓の損傷がひどく出血していたり、膵臓以外にも炎症を起こしていると、死亡率は10~50%に上昇する。
   急性膵炎発症後、数日中に死亡する場合は、通常は心不全、肺不全、腎不全が原因となる。
   最初の1週間より後の死亡は、膵臓の感染症か、偽嚢胞の出血や破裂によるものだ。

   軽症の膵炎の治療は、特に再発する場合は、鎮痛薬の使用と水分のみ摂取することだ。
   普段の食事に戻るまで2~3日かかり、その後は特に治療は必要はない。
   膵炎が中等度から重度になると、入院が必要になる。
   初期は、食べ物・飲み物の摂取が中止となる。
   食べたり飲んだりすると、膵臓が刺激を受け酵素がさらに産生するからだ。
   痛みや吐き気などの症状が出なくなり、腸閉塞などの合併症も出なければ、チューブを通して栄養を摂る。
   しかし、症状が改善されない場合や合併症がある場合は、点滴で水分を補給し、膵炎を悪化させる脱水症と血圧低下の予防や治療を行う。

   重症の急性膵炎では、集中治療室への入院が必要となり、脈拍、血圧、呼吸数と尿量の測定が継続して行われる。
   ヘマトクリット、血糖値、電解質濃度、白血球数、アミラーゼとリパーゼ濃度など血液成分測定のために、採血を繰り返す。
   吐き気と嘔吐が持続したり、胃腸の閉塞がある場合は、鼻から胃へチューブをいれて、水分と空気を除去する。

   胆石が原因の急性膵炎の場合、治療は重症度によって違う。
   軽症の場合は、胆嚢の切除は症状が軽減するまで待つ。
   重症の場合は、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)か、手術で治療する。
   胆石による膵炎の8割以上は、胆石が自然に通過するが、入院後24時間経過しても症状が軽減しない場合は、ERCPによる胆石除去が必要となる。
   手術では、胆嚢を切除して胆管から石を除いて洗浄する。
   高齢者で心臓病などの別の病気を併発している場合は、まず内視鏡処置を行い、それがうまくいかない場合は手術を行う。
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