胆汁うっ帯の症状と治療


   胆汁うっ帯の症状を診断する
   まず肝臓が原因か肝臓以外が原因かを診察し、特定する。

   例を挙げよう。肝臓に原因があると考えられる場合、食欲不振、吐き気、嘔吐(いずれも肝炎の症状)などの症状が起こる。アルコール摂取量が多い、胆汁うっ帯を起こす可能性のある薬を飲むなどしていたら肝臓が原因と考えてよい。皮膚に小さいくも状の血管が見える、脾臓が腫れて大きくなる、腹腔に体液がたまる(腹水)なども、肝臓の慢性疾患の徴候だ。

   肝臓以外に原因がある場合は、右上腹部や、ときには右肩にみられる断続的な痛み、触診や画像診断でみつかる胆嚢の腫大といった症状がある。

   胆汁うっ帯では多くの場合、アルカリホスファターゼ(ALP)と呼ばれる酵素の血中濃度が非常に高くなる。血液検査でのビリルビン値から胆汁うっ帯の重症度はわかるが、原因の特定はできない。したがって血液検査で異常値が出たら通常は超音波検査とCT検査のどちらか、または両方を行う。肝臓に原因があるとみられれば肝生検(肝臓と胆嚢の検査:肝生検を参照)を行うことがあり、これによって診断が確定される。胆管の閉塞が原因とみられる場合は、内視鏡(消化器の病気の症状と診断:内視鏡検査を参照)で閉塞の状態を調べる。

   ・治療はどのように行われるか
胆管閉塞は手術または内視鏡による治療が可能であることが多い。肝臓内に問題があるなら、原因に応じてさまざまな治療が行われる。特定の薬が原因として疑われる場合は医師の指示で服用中止となる。急性肝炎が原因の場合は、肝炎が回復すればたいていは胆汁うっ帯や黄疸も徐々に治る。また、アルコールや特定の薬など肝臓に有害な物質の摂取は避けることが勧められる。

   かゆみの治療には、コレスチラミンの内服薬を用いることがある。コレスチラミンは腸内で特定の胆汁生成物と結合し、生成物の再吸収と皮膚への刺激を防ぐ。肝臓の損傷がそれほど重大でなければ、ビタミンKの摂取によって血液凝固が改善される。胆汁うっ帯が続く場合は、カルシウムとビタミンDのサプリメント(栄養補助食品)を服用することがあるが、骨量の減少予防にはあまり効果はない。
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