大腸に潰瘍ができる潰瘍性大腸炎


  炎症が大腸の上の方へ及ぶと、便は軟らかくなり、排便は1日に10~20回くらいになる。
  重症の腹部けいれんがたびたび起きて、痛みを伴う直腸のけいれんにより便意を催す。
  夜間も同じような症状が起きる。
また便は膿や血液、粘液を含んで水っぽくなり、便のほとんどが血液と膿になることがある。
  また発熱や食欲不振により、体重が減ってしまう。

  診断は症状便の検査により確定する。
  血液検査では貧血や、白血球数の増加、血液中のタンパク質濃度の減少、赤血球沈降速度の上昇があると、炎症が活発なことを示している。
  S状結腸鏡検査では、炎症の重症度を直接観察し、診断を確定できる。
症状がない時期でも、たいてい腸全体が正常にみえることはなく、病理組織診でも慢性炎症とみなされる。

  腹部X線検査では、炎症の程度と広がりの確認ができる。
  バリウム注腸後のX線検査や大腸内視鏡検査は、この病気の活動期に行うと穿孔を起こす恐れがあるため、治療を開始する前には行わないのが常だ。
  頃合をみて、炎症の大腸全体への広がりを確認するために、大腸内視鏡検査を行う。

  一般的に潰瘍性大腸炎は慢性の病気で、良くなったり悪くなったりを繰り返す。
  全体の約10%が、急激に進行したり、重い合併症が起こったりする。
  その他の約10%は一度発作があるのみで、完全に回復する。
  しかし、発作が一度だけで済む人は、潰瘍性大腸炎による潰瘍化ではなく、他の感染症が原因の場合もある。
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